ザガーロは本当にすごい治療薬だった!? 現在、本当に効果のあるAGA治療薬の種類は何かと質問されると、 即答で【ザガーロ】という商品ですと自信をもって言える。 なぜここまで自信満々に言えるのかと疑問になる人の方が多いですよね。 それは、根拠・数字・副作用の報告・開発した会社など すべてにおいて納得せざるをない内容だったのだ。 それでは、ザガーロとは一体どんな成分を持って、どんな効果を持っているのか。 そしてどのような意味で作られたのか、ザガーロの名に込められている意思とは!? 徹底に解説していこうと思う。
目次
ザガーロは実績のある治療薬
ザガーロはディタステリドを有効成分とし、本社はイギリスにある グラクソ・スムスクライン株式会社【GSK】が厚労省に製造販売承認を取得し、2016年の3月から発売されたAGA【男性型脱毛症】治療薬です。今まではプロペシア錠がAGA治療薬に使われていましたが、 ザガーロはそれに次ぐ第2のAGA治療薬です。 第2と聞くと、初代にプロペシアの方が良さそうに聞こえますが、 なんと初代増毛数よりも1.54倍の増毛数を叩き出しており、完全にプロペシアの上位互換と言っても過言ではないかと思います。ザガーロの効果
そもそもザガーロの効果はどのようなものか。 一言で言うと、【脱毛抑制性成分】です。 そもそもAGA治療として始まりの育毛成分はミノキシジルであり、 簡単な歴史を言うと 第一世代【ミノキシジル】 ミノキシジルを配合している育毛剤は現時点【2018/11/2】で ミノキ5とリアップのシリーズ ミノキシジルというのは、唯一の発毛効果のある成分です。 第二世代【プロペシア】 細かく言うとプロペシアという商品名で発売されたもので、成分は フィナステリドであり、これは発毛できるではなく、脱毛抑制効果の ある育毛成分です。 AGAの原因となる「ジビドロテストステロン」を部分的に抑える事が できる効果をもっています。 [getpost id="3524"] 第三世代【ザガーロ】 さて、今回の軸となるザガーロ。「デュナステリド」 プロペシアと同じく脱毛抑制効果ではありますが、完全にプロペシア を効果はなんだったのかと言わんばかりの上位互換の効果を持っている。 そのおどろきの効果とは・・ フィナステリドは部分的に抑えていたが、デュナステリドは全面的に抑えるという内容です。 ・・・インフレがすごい。 つまり、今までの治療はフィナステリド+ミノキシジルだったのですが、現時点の最上はデュナステリド+ミノキシジルを合わせた育毛方法という事になります。 実際にザガーロの臨床成績からしっかりと効果がでているのです。【臨 床 成 績】 20歳から50歳の男性の男性型脱毛症患者を対象とした、国際共同 試験及び国内臨床試験を実施した。各臨床試験の成績は以下のと おりであった。なお、51歳以上の有効性を検討した臨床試験は実 施されていない。 (1) 第Ⅱ⁄Ⅲ相二重盲検比較試験4 (国際共同試験) ) 男性の男性型脱毛症患者(Norwood-Hamilton分類5)のⅢv、Ⅳ 又はⅤ:図-3)917例(日本人200例を含む)を対象とし、本 剤(0.02、0.1及び0.5mg)を24週間投与した際のプラセボ及 びフィナステリド 1 mgに対する有効性及び安全性を検討し た。その結果、頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数のベー スラインからの変化において、本剤0.1及び0.5mgのプラセボ に対する優越性及びフィナステリド 1 mgに対する非劣性が 検証されたデュタステリドとその他「フィナステリド等」の効果の違いも しっかりでております↓[su_label type="warning"]出典[/su_label] 5α還元酵素 1 型/ 2 型阻害薬 男性型脱毛症治療薬
著者情報 1 デューク大学医療センター、ダラム、ノースカロライナ、米国。olsen001@mc.duke.edu 抽象 バックグラウンド: 男性パターン脱毛(MPHL)は、ジヒドロテストステロンが重要な病因である可能性のある可逆的な状態である。 目的: 我々の目的は、MPHLを有する男性におけるタイプ1および2 5アルファ - レダクターゼ阻害剤デュタステリドの有効性を評価することであった。 方法: 21〜45歳の男性116人を、0.05,0.1,0.5または2.5mg、フィナステライド5mg、またはプラセボを24週間毎日投与するようにランダム化した。 結果: デュタステリドは、用量依存的に標的領域の毛髪数をプラセボに対して増加させ、デュタステリド2.5mgは12および24週でフィナステリドより優れていた。エキスパートパネルの写真のレビューと育毛の研究者の評価は、これらの結果を確認した。デュタステリドで、頭皮および血清のジヒドロテストステロン濃度が低下し、テストステロン濃度が用量依存的に増加した。 制限: 研究は24週間に制限されていた。 結論: Dutasterideは、MPHLを有する男性の頭皮の毛の成長を増加させる。タイプ1およびタイプ2 5アルファ - レダクターゼは、MPHLの病因および治療において重要であり得る。 [su_label type="warning"]出典[/su_label] 男性型脱毛症の治療における二重5アルファ - レダクターゼ阻害の重要性:デュタステリド対フィナステリドのランダム化プラセボ対照研究の結果。
ザガーロで増毛はする?
研究データからザガーロは一日に0.5mgを6ヶ月使用した場合、 コインサイズの範囲に約80~90本増毛できるとされおり、フィナステリドを確実に上回っております。長期投与試験(国内臨床試験) 男性の男性型脱毛症患者(Norwood-Hamilton分類5)のⅢv、Ⅳ 又はⅤ:図-3)120例を対象とし、本剤0.5mgを52週間投与し た際の安全性及び有効性を検討した。その結果、52週時の 頭頂部円内(直径2.54cm円中)の毛髪数のベースラインから の変化量は、68.1本であり改善が示された。 [su_label type="warning"]出典[/su_label] 5α還元酵素 1 型/ 2 型阻害薬 男性型脱毛症治療薬
ザガーロの副作用
ザガーロの副作用率は、「※臨床検査値異常を含む」 17.1%認められているのは事実である。 主な副作用は ■勃起不全(4.3%) ■リビトー減退(3.9%) ■精液量減少(1.3%) 当然ですが、服用した全員にこれらの症状がみられるわけではないので、あまり副作用ばかり意識はしないようにしましょうね「笑」 普段何気なく使っているものにすべて副作用というのは確実にある。 例えば、目薬を使う時に副作用すべて意識をしてしてますか? 湿布をする時、何かの副作用を意識しますか? 正直副作用に関してはザガーロだけに限った話ではなく、医薬品すべてに言えるものなので、大きくは考えずに頭のスミに入れておく事が一番気持ち的にも楽になります。ザガーロの使用上の注意点
ザガーロを使用するにあたって注意すべきは、 肝機能障害のある患者は控えてください。なぜなら ザガーロは主に肝臓で代謝されるので、効果がでるかどうか、何が どうなるかという説明が現在できないのです。(慎重投与) 重要 ザガーロは経皮吸収されるので、女性や小児はカプセルから漏れて しまった薬剤などに触れないでください。 万が一触れてしまった場合は直ちに石鹸と水で洗い流してください。 ■女性は使用不可 ■使用中の献血はNG(使用中断後も半年後~1年後まで) ■フィナステリドと併用はしてはいけない ■グレープフルーツで飲んではいけない(副作用のリスクが上がる) ■ミノキシジルと併用すると良い ■未成年の使用不可ザガーロとプロペシアの違いは一体何?
ザガーロとプロペシアの違いとしてあまり変わらないのは副作用の内容ですね。 実際ザガーロとプロペシアのどちらを選べばいいのか? という方もいるはずです。 ザガーロとプロペシアの作用は、どちらも5α-リダクターゼ抑制作用ですが、多少違います。 5α-リダクターゼはテストステロンをジヒドロステロンの変える酵素ですが、この5α-リダクターゼにも1型と2型の2種類があります。 ■1型5α-リダクターゼ 体全体に存在、ほとんど毛乳頭にある。 ■2型5α-リダクターゼ 毛乳頭や前立腺に存在していて頭部では生え際・頭頂部の毛乳頭に多くいます。 そこでザガーロとプロペシアの違いは プロペシアは5α-リダクターゼの2型のみを阻害 ここまで言うと予想できるとは思いますが、 ザガーロは5α-リダクターゼの1型と2型両方を阻害 簡単に言うならば プロペシアは普通のテレビ ザガーロは録画機能がついてるテレビみたいな感じです。ザガーロとプロペシアの成分の違いは?
ザガーロ | プロペシア | |
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有効成分 | デュタステリド(dutasteride) | フィナステリド(finasteride) |
効果効能 両剤の添付文書記載 | 男性における男性型脱毛症 | 男性における男性型脱毛症の進行遅延 |
使用期限 | 0.1mg:30ヶ月 0.5mg:3年 | 3年 |
錠剤の形状 | 淡橙色又は淡紅色不透明の長楕円形の軟カプセル剤
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円形・うすい赤色のフィルムコーティング錠
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外形(薬剤の)大きさ | 識別コード 0.1mg:「GS TFH」
0.5mg:「GS MUF」
全長「19.3mm」
厚さ「6.6mm」 |
識別コード「MSD115」
直径「7.2mm」
厚さ「3.5mm」
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添加物 | ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリン、濃グリセリン、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三酸化鉄、中鎖脂肪酸トリグリセリド、レシチン | 結晶セルロース、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ |
用量 | 0.1mg、0.5mg グラクソ・スミスクライン株式会社 1箱30カプセル(10錠シート×3) ※0.1mgは取り扱っていません。 | 0.2mg、1mg MSD株式会社 1箱28錠(14錠シート×2) 1箱(14錠シート×10) 90錠ボトル(バラ) ※90錠ボトルは取り扱っていません。 |
特長 | ||
服用のタイミング | 食事の影響がないのでいつ服用しても問題なし 24時間おきの服用が望ましい | 食事の影響がないのでいつ服用しても問題なし 24時間おきの服用が望ましい |
血中濃度(単回投与) |
◆0.5mgを1カプセル服用した時
Tmax(最高血中濃度到達時間)は1.5時間(0.7~6.0時間)
T1/2(血中濃度が最高値の半分になるまでの時間)41.12時間 ±14.96時間 |
◆1mgを1錠服用した時
Tmaxは1.36時間 ±0.92時間
T1/2は4.15時間 ±0.26時間 |
血中濃度(反復投与) |
◆0.5mgを1日1回6か月間反復投与
T1/2は3.4±1.2週間 |
◆1mgを1日1回17日間反復投与
T1/2は4.13時間 ±0.23時間 |
献血について | 服用中止後、6ヶ月経過しないと献血できない | 服用中止後、1ヶ月経過しないと献血できない |
併用禁忌薬 | 無し | 無し |
併用注意薬 | CYP3A4阻害作用を有する薬剤リトナビル等(本剤の血中濃度が上昇する可能性がある) | 無し |
禁忌 | 本剤の成分及び他の5 α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者 女性(妊婦、産婦、授乳婦等) 小児等 重度の肝機能障害のある患者 | 本剤の成分及び他の5 α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者 女性(妊婦、産婦、授乳婦等) 小児等 |
国内長期投与試験 *3) 副作用比較 | 52週間(1年間)の20~50歳の日本人男性型脱毛症患者120例を対象とした非盲検試験 *1)において、ザガーロ0.5mgが投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5 例(4.2%)であった。 | 52週間(1年間)のプラセボを対照とした二重盲検比較試験 *2)において、プロペシア1mg群での副作用発現頻度は5.0%(139例中7例)、0.2mg群では1.5%(137例中2例)であり、プラセボ群では2.2%(138例中3例)でした。その中で性機能に関する副作用は1mg群で2.9%(139例中4例)、0.2mg群で1.5%(137例中2例)、プラセボmg群で2.2%(138例中3例)であった。 |
副作用 | 第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において、本剤が投与された総症例557例(日本人120例を含む)中、95例(17.1%) 勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%) リビドー減退7例(5.8%)、勃起不全6例(5.0%)、射精障害2例(1.7%)(承認時) | 承認時の国内臨床試験において、調査症例276例中副作用は12例(4.3%) リビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)、その他9例(射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感等)(いずれも1%未満) |
生物学的利用率(バイオアベイラビリティ) | 59%(外国人のデータ) | 80% |
料金(価格) | ザガーロ0.5mg×30カプセル 9,500円(税込) 30カプセル×5箱 45,000円(税込) ※5箱以上で1箱あたり9,000円 | プロペシア1mg×28錠 8,200円(税込) 28錠×5(140錠) 38,500円(税込) ※ジェネリックは28錠:4,300円(税込) 140錠:20,000円(税込) |
ザガーロの個人輸入は絶対やめよう
ザガーロは他の治療薬と同様で、個人輸入代行サイトなど インターネット上からも購入できます。 しかし、安全性などの理由からオススメはできません。 AGA治療薬は世界的の人気で悪徳業者のターゲットになりやすい 商品と言われており、多数の被害がでております。 【厚生労働省も注意喚起している】医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、体外診断用医薬品又は再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)を、海外からインターネット等を利用して取り寄せ、又は外国の旅行先で購入して持ち帰る等(いわゆる個人輸入)して、使用される方がいらっしゃいます。 しかし、そうした医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、次のような保健衛生上の危険性(リスク)があります。 [su_label type="info"]出典[/su_label] 厚生労働省