「フロアコーティングって、結局本当に必要なものなの?」とお考えの方もいるかと思います。答えは「はい」です。特に新築フロアコーティングは、するのとしないのでは今後の床の状態に大きな差が出るでしょう。ここではフロアコーティングの必要性について、より詳しく説明していきます。
目次
フロアコーティングが必要かどうか判断しよう
自宅の床の状態に、以下を求めるのであればフロアコーティングが必要な方であると言えます。
・傷みがない
・日焼けや湿度による変質がない
・ワックスがけが必要ない
これらすべてをまとめて叶えてくれるのが、フロアコーティングです。得られるメリットが多いうえに効果が長持ちしますので、よい状態を保つために掛かる経費を抑えることにも繋がります。また、このような方々にもおすすめです。
・新居に入居する人
・部屋の印象を明るくしたい人
・子どもや高齢者にとって安全な家にしたい人
新居というのは当然床も新品です。この最高の状態をキープするためには、劣化を招く原因から保護してくれる新築フロアコーティングが必要でしょう。
また、コーティングをすることによって光沢を出すことができるのですが、これがライトアップ効果をもたらしてくれます。自然光を反射させるので、柔らかく穏やかな明るさとなるのが特徴です。
最後に、安全性を高めるというのは意外に思われたのではないでしょうか。光沢を出してくれることから、ワックスと同様に滑りやすくなるイメージがありますよね。しかし、フロアコーティングの種類によっては、光沢を出しつつも滑りにくくする効果を得られるものもあるのです。
子どもや高齢者の自宅での事故というのは案外多いと言われています。中でも、足を滑らせたことによる転倒は発生しやすいものであることから、フロアコーティングによって安全性が高められるというのも納得できるでしょう。
あなたは知っている?フロアコーティングの種類
ここで、一般家庭でもよく利用されているフロアコーティングの種類について紹介していきましょう。
待ち時間の少ないUVコーティング
こちらの相場はやや高めの70平方メートルあたり20万円から35万円です。その分耐久年数が長く、施工時間が短いのがよいポイント。ものを引きずったときの摩擦に強いので、模様替えが好きな方にもおすすめです。
抜群の硬度!ガラスコーティング
こちらも相場が70平方メートルあたり15万円から30万円とやや高め。しかし、高い硬度を誇っており、フローリングの膨張と収縮にも負けません。
床にしっかりフィットするシリコンコーティング
耐久性の高い油性系コーティングのなかで、最もしなやかなコーティング剤。水や薬品をしっかり弾いてくれるのはもちろん、滑りにくいというのが大きな特徴です。施工価格はだいたい70平方メートルあたり15万円から22万円程度。
水性コーティングでお手軽に
費用を抑えたい方におすすめ。70平方メートルあたりの相場が7万円から12万円と、今回紹介した中では最も安いです。そのため、耐久年数がほかのコーティング剤に比べると短いですが、引っ越す予定があるなど長期間同じ家に住む予定がない場合に利用するのもよいでしょう。
コーティング剤の相場に幅があるのは、耐久年数によって価格が変動するためです。例えば、同じシリコンコーティングでも、耐久年数が10年のものもあれば20年のものもあります。そして、耐久年数が10年のものよりも20年のものの方が価格は高くなるのです。施工価格を見るときには、この点にも注意してみるようにしましょう。
求める効果で選ぶコーティング剤
では、各コーティング剤の持つ特徴は、どのようなシーンに最適なのか。もう少し具体的に紹介していきましょう。
キッチンなど水に濡れる可能性の高い場所に
耐久性の高いUVコーティングがよいでしょう。耐水性に優れているのはもちろんのこと、薬品にも強いのが特徴。うっかり台所用漂白剤をこぼしたりしても安心です。
ツヤなしのフローリングを求める方に
美しいツヤを出せることが大きな特徴であるコーティング剤ですが、ガラスコーティングを選べばツヤを出さないことも可能。マットなフローリングを求める方におすすめです。
お年寄りや小さなお子様のいるご家庭に
数種類あるコーティング剤の中でも、滑り止め効果の高いシリコンコーティングがおすすめ。汚れも落としやすくなるから、普段のお掃除がぐっと楽になるのも魅力ですね。
フローリングコーティングをとりあえず試してみたい方に
水性コーティングは比較的安価で、しかも剥離ができるので気軽に再施工ができます。説明を聞くだけではフローリングコーティングが本当に必要なのか判断しかねるという場合、ひとまず施工してみるということが可能なコーティング剤と言えるでしょう。
このように、フローリングコーティングは耐久年数や価格だけでなく、施工する場所や家族構成から選ぶという方法があります。自分がどういった理由でフローリングコーティングを必要としているのかを考えて選べば、施工後の満足度はより高くなるはずです。
施工する前に知っておきたい!フロアコーティング3つの疑問
自宅に最適なフロアコーティングを選ぶためには、各コーティング剤の特徴や価格を知っておく必要がありますが、実はほかにも知っておくべきことがあります。
そこで、ここではフロアコーティングを施工する前に解決しておきたい疑問に答えていきましょう。
コーティング剤の「H」って何?
コーティング剤の説明に、「3H」「7H」といった数値が記載されているのを見ると思います。これ、実は鉛筆の芯の硬さを表しているんです。コーティング剤の硬さをみるために「ひっかき硬度試験」をいうものを行なうのですが、その際に引っかくものとして使用されるのが鉛筆。例えば、硬度3Hと書かれているコーティング剤なら「3Hの鉛筆の芯で引っかいても傷がつきませんよ」という意味になります。Hの前にくる数字が大きいほど硬い鉛筆の芯になっていくので、引っかき傷に強い、硬度の高いコーティング剤を希望するなら数字の大きいものを選ぶのが正解。
業者によって費用が変わる?
使用するコーティング剤の種類だけでなく、施工を依頼する業者によっても費用は変わってきます。だからこそ、何社かの業者に見積もりを依頼することが大切。それぞれの業者が、どういったサービス内容でどれくらいの予算になるのかをしっかりと把握しましょう。このときに注意して欲しいのは、見積もりを比較するときに予算だけを比べないようにするということ。サービス内容もよく確認しておかないと、追加料金が発生して結局高くついてしまったなんて事態になりかねませんからね。
リフォームするときみたいに仮住まいが必要?
施工が完了するまでに時間が掛かるリフォームは仮住まいが必要。フロアコーティングはどうなのかというと、やはり仮住まいが必要です。コーティング剤は塗ったら完了というものではなく、乾燥するのを待たなければなりません。乾燥するまでには2日から3日必要ですので、その間生活する場所を確保しておきましょう。ただし、UVコーティングだけはその必要がありません。UVコーティングはコーティング剤をUVで固めてしまうという方法なので、すぐに硬化させることが可能。女性であれば、ジェルネイルをイメージしてもらうとわかりやすいですね。どうしても家を空けるのが嫌だという方は、UVコーティングを選択しましょう。
まとめ
私は今の家ができてすぐにシリコンコーティングを施工したんですが、2年経った今でもフローリングは新築のときのまま。簡単な拭き掃除くらいしかしてないんですが、ピカピカに輝いていて気持ちがいいです。簡単なお手入れで最高の状態を保つことができるっていいですよ。
これから長い付き合いになるマイホーム、一番負担が掛かる床だからこそ必要に合わせたコーティングをした方がよいのです。何年、何十年先も新築当時の輝きを保つために、ここで紹介した情報を参考にしながら施工を検討してみてはいかがでしょうか。