こんな特徴を頭に入れて
自分でも気づかない間に患っている方も多いと言われているのが、痔です。初期の段階では、痛みや違和感などの症状を抱く方はほとんどいません。だからこそ、症状が進むまで放置してしまう方が多いという特徴があります。痔の初期症状についてあらかじめ頭に入れておくことで、最適のタイミングで治療を開始できるようになります。痔の中でも、多くの人が患っていると言われているのが内痔核です。
これは腸内の粘膜に痔核ができるケースを指しています。腸内の粘膜には痛点が存在していませんから、何かができたとしても痛みを感じることはありません。しかしこの痔核が腫れあがり、さまざまな刺激で擦れたり傷ついたりすれば、肛門から少量の出血をすることになります。トイレットペーパーに少量の血がついているような場合には、内痔核が疑われます。恥ずかしがらず、早めに治療を開始することで、症状の悪化を防ぐことができます。
もし症状を放置しておくと、さらに状況は悪化してしまいます。内痔核はどんどん成長し、その内に肛門の外へと飛び出してしまうようになります。ここまでくると、さすがに痛みや違和感を覚える方が多いようです。自分自身にとっても非常に不快な状況が続きますから、無視するのはやめましょう。大きくなった痔核が一気に破裂すれば、驚くほど出血するようなケースもあります。初期の段階であれば、治療はさほど難しくありません。症状を見逃さず、適切なケアを行うことが大切です。
悪化する前に病院へ
痔の症状の初期症状としてよく言われるのがトイレで用を足している時に痛みを感じる、椅子に座るだけでもお尻が痛みを感じる、等です。痛いと感じる事が痔の症状を知るサインでもあります。デスクワークや立ち仕事など、ずっと同じ姿勢で仕事をしている人は肛門に負担がかかり過ぎてしまって、痔の症状を発症してしまうというケースが多く見られます。そしてちょっと痛いと感じているうちはまだ良いですが、出血を伴ったりイボとして出てくると更なる痛みを感じるようになってきます。
ですがそれも時間が経つにつれてなくなっていき、しばらくすると以前と同じように過ごす事が出来るようになったので痔の症状を治療しなかったというケースも多くあります。初期の症状や軽度の症状の場合にはこれで完治と言っても良い事もありますが、全ての人が自然治癒するとは限りません。初期症状の痔の痛みを放置していたり、長期間痛みを生じていたり、市販の薬を塗っても治らない場合には更に悪化してしまう恐れがあります。
悪化すると出血はもっとひどくなり、イボの場合にはイボが大きくなるという症状になってきます。そうなってくると様々なタイプはありますが、内痔核や外痔核、切れ痔、肛門周囲膿瘍やあな痔などの症状へと進化をしていってしまいます。悪化してしまうと座る事もままならず、立っていても常時お尻が痛いという状況になってしまいます。そこまで行ってしまうと市販の薬では手に負えなくなってきますので肛門科を受診して、処方せんの薬をもらうか手術をするか等の選択肢が待っています。お尻が痛いなと感じたら、悪化する前に初期のうちに病院に行き、簡単な治療で済むようにすると良いでしょう。