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頭皮の乾燥が薄毛を招く?

頭皮が乾燥すると様々な頭皮のトラブルを引き起こします。

頭皮の乾燥は薄毛の原因にもなり、皮膚炎など頭皮の健康そのものを損なうリスクも持っています。

乾燥にはいくつかの原因が考えられますが、どれも正しい理解と知識を持ってケアすれば改善できるものばかりです。ここではその原因や、乾燥から発展するトラブルについてまとめています。

また頭皮の乾燥を防ぐためには、どんな対策をしたらいいのか?についても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

どうして頭皮は乾燥してしまうのか?

頭皮の乾燥にはいくつかの原因が考えられます。次のような原因に心当たりのある人は、普段の行動を見直してみましょう。

 

温度差

冷暖房が機能した部屋は、室内と屋外とで温度差があります。頭皮が発汗する、冷気にさらされるというサイクルを繰り返されると乾燥しやすくなります。60%65%の湿度をキープした環境にいるように心がけて、クーラーの冷風は直接当たらないようにしましょう。

 

過剰な洗髪

1日に2回以上の洗髪や高温のシャワーを浴びることは好ましくありません。そうすると頭皮に必要な皮脂まで除去してしまうことになり、頭皮の乾燥につながります。シャンプーを使った洗髪は1日に1回で、高温じゃない(40℃以下)ぬるま湯で洗うようにしましょう。また頭皮の皮脂を適度に洗い流すために、指の腹でも頭皮をマッサージしながら洗うとより効果的です。

 

紫外線

日光にさらされると頭皮のうるおいが減少して、乾燥の原因になります。なるべく長時間当たらないようにして、日傘や日焼け止めで紫外線を対策する必要があります。同じ箇所に当たらないように髪の分け目を変えることも大切です。

 

過度なブラッシング

乾燥した状態の頭皮にブラシの櫛があたると、角質層にダメージを与えてしまいフケの原因になってしまいます。ブラッシングは本来、毛髪に付着したホコリを取り除く/ヘアスタイルを整えるためのものですが、使いすぎると頭皮に負担をかける行為になります。

 

ストレス

過剰なストレスを受けると、ホルモンバランスが乱れてアドレナリンが多量分泌されるようになります。それが体内の活性酸素の増加につながり、皮脂の分泌を促すので脂性のフケを招くことになります。ストレス解消や、頭皮環境の改善のためには半身浴や適度な運動が効果的です。

 

体質による皮脂分泌

人によって肌質には違いがあります。頭皮にいる常在菌(マラセチア菌)による脂肪酸の刺激に弱い人は、通常よりも皮脂が分泌しやすい場合があります。マラセチア菌の活動を抑えることで、肌質も自然と改善されていきます。改善方法の一つとして、有効成分が含まれたシャンプーを使うことが挙げられます。

 

頭皮ケアに力を入れたスカルプシリーズに、「スカルプDネクストオーガニック5」というものがあります。頭皮の肌質に合わせて2つのタイプが開発されていて、これには健康食材「ノニ」で知られるヤエヤマアオキ果汁が配合されています。この成分は頭皮のバリア機能を高める効果があるので、かゆみのもとになる乾燥や刺激から頭皮を守ってくれます。過剰な皮脂を整える効果にも優れているので当然、常在菌の活動を抑えるのにもうってつけです。頭皮の状態に合わせてこちらを使うことをおすすめします。
スカルプD NEXT ORGANIC5

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頭皮の乾燥が招くトラブル

頭皮が乾燥することで引き起こされる具体的な、トラブル例についてみていきましょう。

次のような症状に心当たりがある人は、頭皮の乾燥が原因かもしれません。

皮膚の過敏性亢進(かゆみ)

外部からの菌の侵入を防ぎ、保湿の役割を担っている皮脂膜がバランスを崩すと、異物や菌の侵入経路を作ってしまいます。その異常を知らせる機能としてかゆみが発生します。かゆみはSOSサインですが、そこをかきむしると、さらに肌が傷ついて肌乾燥が悪化します。

 

皮脂の過剰分泌(におい)

季節や体質、洗いすぎの関係で頭皮の乾燥を誘発する場合があります。乾燥した頭皮は通常の油分を取り戻そうと皮脂を分泌します。皮脂の溜まった頭皮環境はにおいの元凶です。また、こういった悪環境はかゆみやフケ、炎症、ニキビなどのトラブルを引き起こします。

 

皮膚のバリア機能が乱れる(ふけ)

頭皮のバリア機能が損なわれている状態は、すごくデリケートな肌になっているうえに角質がもろくなっています。それがフケになって目に見えているのです。フケ自体は脳を使ったストレスや常在菌の活動によって脂肪酸の刺激を受けた際にも起こりますが、皮膚のバリア機能が十分に機能していないことのSOSサインでもあります。

 

皮膚のバリア機能が乱れる(細菌の増殖)

通常はバリア機能である皮脂膜が、体内に異物や菌が侵入しないように働きかけています。また肌の水分を閉じ込めておく機能もあるので、保湿の働きも担っています。これが乱れることで細菌の侵入・増殖を許してしまい、ハウスダストやダニの死骸に晒されたことが原因でアレルギー症状やアトピー性皮膚炎を引き起こすことがあります。

 

以上のトラブルを放置しておくと、次第に抜け毛の症状につながり薄毛になってしまいます。正しい認識のもと、改善を心がける必要があります。皮脂膜が失われる要因は、間違ったスキンケアの方法や、日常生活の中にあります。誰にでも頭皮を乾燥させてしまうリスクはあるので気をつけましょう。

頭皮の乾燥を防ぐためには?

様々なトラブルを引き起こす頭皮の乾燥には、きちんとした乾燥対策が大切です。様々なアプローチから頭皮ケアを見直してみましょう。

 

1.シャンプー選び

洗浄力の強いシャンプーは、皮脂や角質層の細胞間脂質など頭皮にある天然の保湿成分を洗い流してしまいます。乾燥の症状が進行している場合は、頭皮にダイレクトに刺激を与えてしまうので、かぶれの原因にもなります。頭皮に優しいアミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーなどを選びましょう。

 

2.頭の洗い方

頭皮の乾燥を訴える人には、きちんとした洗髪ができていない傾向にあります。他の肌と同じく頭皮もデリケートなものなので、正しいお手入れをするように心がけましょう。洗顔のように優しく洗うのがポイントです。ごしごしと強く擦ったり爪を立てて頭皮を傷つけたりする洗い方はNGです。シャンプーの持つ洗浄力だけで十分に洗うことができるので、物理的な刺激が汚れの落ち具合を高めるわけではありません。

 

3.ドライヤーの使い方

ドライヤーの熱は、思っている以上に頭皮にダメージを与えます。また乾かし過ぎると、頭皮に必要な分の皮脂まで取り除いてしまうので、できるだけドライヤーを髪から離して、8割の渇きを具合でキープを意識しながら、短時間で乾かすのがベストです。逆に全く乾かさないと、湿気が常在菌を活発にして髪に必要な栄養を奪ってしまいます。髪の長さにかかわらず、できるだけ早く適度な乾き具合にしましょう。

 

4.頭皮を保湿

入浴後は肌同様に頭皮も乾燥しやすい状態になっています。ローションやオイルで頭皮のうるおいを補うことも、乾燥肌を避けるために有効的なケア方法です。

 

5.生活習慣

生活リズムが乱れていると、肌の調子が悪いように頭皮もその日の健康状態により、頭皮の乾燥などトラブルを引き起こすことがあります。食事の栄養バランスを整えて、皮膚の免疫力を高めることや睡眠をしっかりとることが重要です。

 

これらの点を踏まえ、ついついやってしまっている習慣があるのなら、この機会に見直してみることをおすすめします。頭皮の乾燥が一朝一夕で進行しないように、頭皮環境の改善も日々の積み重ねが重要です。

自宅でできる乾燥・薄毛対策!オイルパック

乾燥対策の中にオイルを使った頭皮ケアがあります。頭皮ケアに使えるオイルには、頭皮用として販売されているものもあれば、ボディケア用のものもありますが、どちらも同じ肌なので使うことができます。

大まかな種類として5つのオイルがケア用に使われています。それぞれの特徴をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

 

【頭皮ケアにピッタリのオイル】

1.ホホバオイル

皮脂腺で生成される脂質と同様に、ワックスエステルと呼ばれる主成分を含んだ「ホホバ」という植物から抽出されたオイルです。保湿に優れているので、クリームや乳液などスキンケア商品に配合されることが多いです。オイルはさらっとした肌触りなので頭皮ケアでも使いやすいです。

 

2.アルガンオイル

通称「モロッコの黄金」とも呼ばれるオイルで、現地では美容目的として古くから使用されていました。サハラ砂漠に自生するアルガンという広葉樹から抽出されていて、ビタミンEを豊富に含んだことで知られています。様々な用途で活用され、食用のものもあります。

 

3.オリーブオイル

近年の人気ぶりから食用としてなじみのあるオイルです。オリーブオイルは皮脂に良くなじみ、抗酸化作用があることで有名なオレイン酸を多量に含んでいます。他にもリノール酸、パルミチン酸、スクワランなど頭皮に嬉しい成分を含有しています。同じオリーブでも品種や原産によって特徴があるので、自分の肌質に適したものを見つけましょう。

 

4.椿オイル

すでに日本でもおなじみの整髪油として有名なオイルです。カメリアオイルとも呼ばれるこの椿オイルには様々なオイルの中でも特に多量のオレイン酸を含んでいるといわれています。ややとろみのある滑らかな肌触りで、頭皮と髪にツヤと潤いを与えます。

 

5.マルラオイル

マルラはアフリカ由来のマンゴー科の植物です。ビタミンEやポリフェノールを含んでいて、美容目的で注目されているオイルです。他のオイルとブレンドされていることも多いです。頭皮以外の肌やネイルなどにも使用できてエイジングケアに重宝されています。

 

【オイルを使ったマッサージ方法】

オイルには優れた保湿性があります。その特徴を生かして入浴後の保湿以外にも、入浴前にクレンジングとしてマッサージをする方法もあります。それらの簡単な手順を紹介していきます。週に1回程度の目安で試してみてください。次のお手入れは髪が乾いた状態から行います。

 

【入浴前】

1.ブラッシングで皮脂汚れを浮かせる

軽いブラッシングで髪の表面や頭皮の汚れを浮かせやすくします。絡みを解くことで髪の摩擦を抑えることにもなります。

2.オイルを頭皮全体になじませる

手の平で500円玉を作るくらいの量で、頭皮全体になじませるようにします。髪のボリュームにかかわらず地肌に塗り込むように意識しましょう。

3.指の腹で円を描くように優しく指圧する

毛穴から汚れを押し出すような感覚で、優しくマッサージしましょう。円を描くように軽く押しながら指圧するのがコツです。

4.適度な時間そのままにしておく(5~10分程度)

オイルの成分を浸透させるためにマッサージを済ませた後に、蒸しタオルやシャワーキャップで温めながら待ちましょう。難しい場合は先に浴室で体を洗っていても大丈夫です。

 

【入浴時】

1.ぬるま湯のシャワーで頭皮&髪についた汚れを洗い落とす

ぬるま湯(40℃以下)のシャワーで頭をすすいで、余分な皮脂や汚れを流します。オイルが残っているとシャンプーの泡立ちにも影響するので、十分に落とすようにしましょう。

2.念入りにシャンプーしてオイルと汚れを流す

オイルをできるだけ流しきったら、シャンプーをしてください。ここまでのマッサージなどで十分に汚れは落としやすくなっているので、泡で洗っているイメージでゴシゴシとした洗い方は避けましょう。トリートメントやコンディショナーをしてもかまいませんが、頭皮に当たらないように毛先のみにとどめておきましょう。

 

【入浴後】

1.タオルを押し当てるように水気を切る

ずぶ濡れの髪はオイルの浸透を妨げてしまいます。また髪に着した軽い汚れを拭き取ることもできます。

2.少量のオイルを手に取り、頭皮に塗り込んでいく

髪ではなく頭皮に当たるように塗布します。ボリュームがある場合はかき分けるようにした、頭皮に直接オイルがつくようにしましょう。

3.指の腹を使ってマッサージしてオイルをなじませる

オイルを頭皮全体に薄く塗った後、マッサージの要領で揉みこむようにオイルをなじませます。もし手が疲れてしまった場合は、頭皮用のマッサージグッズを使うのもありです。

4.ドライヤーで乾かす

前述した方法で適度に髪を乾かしてください。

 

頭の美容に良いオイルには様々な種類と特徴があります。いろいろな種類を試して自分の頭皮に適したオイルを見つけておけば、今後のヘアケア事情が大きく向上するかもしれません。
美しく健康的な髪を手に入れることに興味のある人は、定期的に実践することをおすすめします。

乾燥対策をして頭皮トラブルを防ぐ

頭皮の乾燥は美容の天敵であると同時に、様々な頭皮トラブルを引き起こすトリガーになります。頭皮の乾燥、フケに悩む女性が多い中、実際に頭皮ケアに気を使っている人は少ないです。そういったケアの怠りは皮膚炎・ニキビの温床になるうえに、抜け毛や薄毛につながる危険性もあります。
しかし、心がけとちょっとした行動で、頭皮の乾燥は十分に改善することができます。
できる範囲で頭皮ケアを実践して、いつまでも美しく健康的な髪を手に入れませんか?