快適に歩く生活を送ろう
外反母趾で辛いとき、対策として外反母趾向けの靴というものがあります。「外反母趾向け」とはいっても、いろんな種類があり、目的も様々です。ただ値段が高いから、有名なお店のものだからと言って選ぶのではなく、効果やその理由・根拠を見て、自分に合ったものを選びましょう。あなたが外反母趾用の靴に求めることはなんですか。
外反母趾を「治せる靴が欲しい」のか、現在履いている靴だと痛いから「痛くない靴がほしい」のか、外反母趾になりたくないから「予防できる靴が欲しい」のか。目的によって選ぶ商品は異なります。まず、「治すこと」を目的とする場合、靴を履いただけで外反母趾が治ることはありません。外反母趾は足をきちんと使って歩くことで改善します。ですから、治すことを目的とする場合は、正しい歩き方を促してくれる靴を探すと良いでしょう。中で足が滑らず、足の甲をきちんと支えられるものが良いです。次に、「痛くないこと」を目的とする場合です。
まず気を付けなければいけないことですが、痛くないからといって幅の広い靴を履くことは、外反母趾の悪化に繋がります。悪化すると手術が必要になることもありますし、足に負担のかかる歩き方を続けると、自律神経の乱れなど他の不調にも繋がります。歩き方の改善や治療も考えましょう。足に負担をかけないという意味では、クッション性のあるものがおすすめです。足への衝撃を軽減してくれます。
最後に「外反母趾を予防したい」という場合です。ハイヒールが原因という話がよく聞かれますが、足を締め付けて足指が踏ん張れない状態が良くないと言えます。きつい靴や、ゆるい・足に当たるなどの原因で、形が合わず歩くときに違和感のあるものを選ばないよう気を付けましょう。どの場合も、試着をして実際に履いてみることが望ましいです。
目視と歩行の両面から確認
外反母趾の場合、度合いにもよりますが、靴選びは中々に大変です。足の幅が広がってしまっている場合は、先が細くなっている靴は選べないでしょうし、長時間履いていて外反母趾が痛んだり、靴擦れが出来てしまう様な靴も、やはり避けるべきなのは間違いありません。そこで、頭に留めておきたいのが、靴選びのポイントです。外反母趾の場合、足の裏のアーチと歩行のサポートが大切になってきます。
合わない靴を選び、外反母趾の症状を悪化させることになっては本末転倒ですから、足への負担をなるべくかけないような靴を選んでいくことが重要です。履いた時に、足裏のアーチを支えてくれる様な作りになっているかどうか、歩く上で、足に余計な力が入ってしまわないかどうかをチェックすることは欠かせません。また、左右、同じサイズを選んだとしても、両方の足に靴がピッタリとは限りません。中敷などで微調節できるかどうかについても、確認しておくと役立ちます。
尚、自分に合う靴が良く分からない場合、サンダル等のように、足の状態が見える方が選び易いと言えます。綺麗なアーチが出来ているかどうか目視し易くなりますし、実際に履いて歩いた時の足の状態も良く分かります。外反母趾の部分が飾りなどにぶつかっていないか、歩く度にかかとが離れてしまったり、足が動いてしまっていないか、しっかりと確認することが大切です。また、靴が重いとその分、歩くのにも負担になりますので、長時間歩くことを想定し、ちょっとでも重そうと感じたら、避ける方が無難と言えます。