皮脂脂には重要な役割があることをご存知でしょうか? ここでは、その役割と皮脂脂がもたらすトラブルに関して紹介していきます。
目次
頭皮の皮脂の役割
皮脂脂というとキーワードに、あまり良いイメージを持っている人は少ないといえます。 ヌルヌルするだけでなく、顔のテカリの原因にもなり邪魔者扱いにされることも多いです。 しかし、皮脂はただの邪魔者なんかではありません。 皮脂脂にはちゃんとした役割があり、それは肌にとってとても大切なものなんです。 人の肌は水分を含むことによって潤います。 その水分は、皮脂脂がなければ蒸発してしまうのです。 基本的に肌の表面は皮脂膜と呼ばれるバリアのようなものに守られています。 これを形成するのは、皮脂脂と汗です。 これを不潔だと思う人もいますが、実は皮脂膜があるおかげで、雑菌が繁殖しにくくなり清潔な環境を維持しています。 ちなみに、男性と女性とでは、皮脂の分泌量が異なり、男性の方が多い傾向にあるとされているのをご存知でしょうか? その違いがあるため、中高年の男性の方が肌ツヤと小じわが少ない傾向にあるようです。 皮脂脂の分泌量は、春から夏にかけて増え、秋から冬にかけて減少します。 そのため、一番乾燥する時期に皮脂が分泌されにくくダメージも受けやすくなるんです。 これも考慮した上で、皮脂の代わりに化粧品を駆使して肌を乾燥から守らなければいけません。 ここでもう一つ、皮脂脂は肌だけでなく、髪の毛も外部からのダメージを受けないように保護してくれる効果があります。 髪と肌に潤いを与えるだけでなく、外部から受ける刺激から守り良い環境を維持してくれるという重要な役割を持っているので、洗顔やシャンプーで徹底的に落とそうとしないようにしましょう。
皮脂が持っている効果一覧
- 保湿効果
- 美肌効果
- 殺菌効果
- 肌の保護
1日に何度も洗顔すると、皮脂が洗い落とされ過ぎて肌に良くないので、程よく洗顔しましょう!
皮脂が足りないと起こるかゆみの正体
頭皮脂が足りないという人は、皮脂欠乏症の可能性もあります。 皮脂欠乏症で皮脂脂が足りなくなると、かゆみを感じるようになります。 このかゆみは、肌が乾燥することで起きる現象であり、皮脂欠乏症の人はこのかゆみに悩まされやすくなるでしょう。 かゆみを抑えるためには、保湿が必須になります。 それに加えて、過剰に頭皮脂を洗い流さないことも必要になるのです。 頭皮ケアという名目で、洗浄力の強いシャンプーを使い洗髪をする人も少なくありません。 しかし、それをしてしまうと、頭皮の乾燥に繋がるので注意してください。 この乾燥が原因となって起きるのは、頭皮湿疹です。 頭皮湿疹になると、頭がかゆくて不快な思いをすることになります。 このかゆみの正体である頭皮湿疹にならないためには、頭皮を乾燥させないということが重要になってくるので、今のうちに対策しておきましょう。
皮脂が多すぎると起こるにおいの正体
皮脂脂は、なくてはならない存在であるという話を【頭皮の皮脂の役割】でしました。 それとは少し逆のようなことをいいますが、皮脂は多すぎると良くありません。 何事もバランスが大切だとされています。 それは、皮脂脂の量にもいえることなんです。 頭皮がにおうと悩む人も少なくありません。 詰まるところ、このにおいを発生させている原因は皮脂脂にあります。 さらに細かく話すと、過剰分泌された皮脂脂が、毛穴に詰まり酸化することや皮脂をエサにする雑菌がどんどん増えることがにおいに繋がるんです。 皮膚の常在菌であるマラセチア菌が増えていくと、皮脂を酸化させにおいを発生させます。 これを防ぐには、皮脂脂の過剰分泌を防ぐしかありません。 ここで疑問に感じることとして、なぜ皮脂脂が過剰分泌されるかという理由ですよね。 理由としてまず挙げられるのは
- 頭皮ケアの方法が間違っている
- 食生活が悪い
というものです。 頭皮ケアに関してですが、頭皮脂を落としすぎると、乾燥してしまいます。 これは場合によるのですが、人によってはそれから皮脂欠乏症になる人や脂漏性皮膚炎になります。 ちなみに、皮脂脂を除去し過ぎると、さらに分泌しようとするため、皮脂脂が増える傾向にあるんです。 ですから、頭皮ケアで必要以上に洗いすぎてしまうのはあまり良くないのです。 他にも、甘いものや脂っこいものを食べると皮脂が増えるので気をつけましょう。
皮脂の量を適量に維持する方法
皮脂脂の分泌量には食べ物や運動が関与してきます。
- ホルモンバランス
- 運動不足
- ストレス
この3つを意識することで、皮脂脂の分泌量を増やしすぎないようにすることが可能とされています。 まずホルモンバランスですが、ホルモンバランスが乱れると皮脂脂の分泌が多くなる傾向にあるとされています。 ですから、ホルモンバランスが狂わないように日々の生活で気をつけなければいけません。 ストレスも抱えすぎてしまうと皮脂分泌量が増えてしまうので注意しましょう。 運動不足も皮脂分泌量を増やす原因になるものです。 理由としては、代謝が狂うことにあります。 しかし、運動をすれば、代謝も正常になり自律神経も整うのです。 結果、皮脂分泌量が増えすぎてしまうということもなくなるでしょう。 また、運動することで、脂をエネルギーへ変換してくれるというのも、運動をするメリットです。 日頃の食生活や生活環境を見直すことも、頭皮ケアの一環となるので意識して改善を心がけましょう!
皮脂は落とせばいいってものでもない
- 皮脂は頭皮、肌に必要なもの
- 頭皮湿疹がかゆみの原因
- 皮脂は多すぎてもダメ
- 運動やホルモンバランスで皮脂量を調整
皮脂は頭皮や肌にとってとても重要なものです。 しかし、過剰分泌してしまうと、においの原因になります。 でも、少ないのも乾燥し、かゆみを発生させる原因となるのです。 一番理想的なのは、程よく分泌されることなので、過剰分泌されないように調整しなければいけません。 そのために、食事や精神状態、ホルモンバランスや運動に気をつけなければいけないのです。 本格的な頭皮ケアをするなら、日常生活から見直すことも必要になるので、それらを見直した上で、使うシャンプーにこだわってみましょう!