男性型脱毛症の事を英語で aga と言います。aga は略称で Androgenetic Alopecia が正式名称です。俗に言う禿げた状態を指し、一般的には中高年男性に多くみられる症状ですが、最近では若年男性にも増えてきています。 症状にはいくつか種類があり、額の両端の生え際、頭頂部の周り、額中央部の生え際が、徐々に抜けていき毛髪量が薄くなっていきます。また、10円玉くらいの大きさの脱毛が起こってしまう円形脱毛症がありますが、これは aga とは違うものです。aga は時間の経過と共に少しずつ髪が抜けていきますが、円形脱毛症は突発的に髪が抜けていきます。aga が主に男性ホルモンによる影響なのに対して、円形脱毛症はストレスによる影響が主な原因となります。 aga を治すことを aga治療と言います。aga治療にはいろいろな種類がありますが、それぞれのメリット、デメリットを知り、自分に合った治し方を知ることが大事です。
誤解しやすい事
そもそも、普通に髪が伸びるのにも数週間ではなく数か月かかるものです。治療するのであれば、なおさら数か月単位で見繕って、長く付き合いながら治療していくことで、効果が出始めるのです。 最近では、育毛剤や育毛シャンプーが市販されるようになり、医師の診察を受けなくても手に入れることができるようになりました。手軽に試すことができるので人気が高いのですが、効果を考えるとやはり専門の医療機関に通う方が、より早く確実に治すことができます。 これは、風邪を引いた時と同じ事です。市販薬でも効かないわけではないですが、自分に一番合った薬を服用した方が早く治るように、aga治療も自分に一番合った薬の方が効き目が違ってきます。また、医師の診察を受けることで安心感を得ることができます。これは市販薬ではできないことです。
薄毛治療ができる医療機関には、一般皮膚科や発毛外来などがあります。一般皮膚科の薄毛治療は、プロペシアの投薬治療だけになります。基本的に薄毛治療の専門機関ではないので、最小限の治療になります。その分煩わしさがなく治療費がかからないのがメリットです。一般皮膚科は敷居が低く通院しやすいので、初めて薄毛治療をする人に向いています。薄毛治療の専門機関で研究が進んでいるのが発毛外来です。発毛について詳しい専門医がどんな症状でも適切に見極めて治療をしてくれます。皮膚科の治療で効果が出なかった場合は、発毛外来で薄毛治療を受けるのがお勧めです。ただし、最初にカウンセリングを受けて、治療費や治療法について詳しい説明を聞くことが大切です。
発毛外来での治療
発毛外来では、プロペシアの投薬治療をベースにして、その他の治療法を組み合わせてオーダーメイドの薄毛治療を行います。一口に薄毛といっても、ひとりひとりで薄毛になる原因が異なります。発毛外来では、精密検査やカウンセリングを通して薄毛の原因を明確にして、その原因にあった治療プログラムを提供しています。クリニックによってはAGA遺伝子検査、毛髪ミネラル検査などのオプションも選べます。育毛メソセラピーやノーニードルメソセラピーも、発毛外来で受けられる薄毛治療です。発毛に必要な成長因子やミノキシジルなどの有効成分を、注射器やレーザーなどで頭皮に注入します。頭皮に塗るよりも早く発毛効果を実感できる治療です。
毛髪は「成長期・退行期・休止期」という三つの発毛サイクルで成り立っています。成長期は髪が成長する時期で、一般的に4年~6年と言われています。成長期になると毛母細胞が細胞分裂を活性化して髪を伸ばします。成長期が終わると退行期になります。退行期は毛母細胞の細胞分裂がストップする時期で、2週間~3週間ほどです。次に髪が抜け落ちる休止期に入ります。そして休止期が終わると再び成長期になり、また毛母細胞の活動が始まり、髪が新しく生まれて成長します。こうした髪の発毛サイクルを男性ホルモンが邪魔すると、成長期が極端に短くなります。発毛サイクルが乱れて髪が十分に成長する前に抜けることで、最終的に薄毛になります。
脱毛ホルモンとは
抜け毛を予防するには、発毛サイクルの乱れを改善する必要があります。男性の抜け毛は、ほとんどが男性ホルモンが原因のAGA(男性型脱毛症)です。AGAは、毛根にある5αリダクターゼが男性ホルモンを脱毛ホルモンに変えることで発症する薄毛です。5αリダクターゼの活性度の高さは遺伝によって決まります。活性度が高い人ほど脱毛ホルモンが出来やすくなります。しかし、5αリダクターゼの活性は薬や育毛剤で抑止することが可能です。プロペシアなどは代表的な薬です。その他にもノコギリヤシのサプリやオウゴンエキスの育毛剤などが、5αリダクターゼが原因の抜け毛や薄毛に効果があります。薄毛になってしまってからよりも、抜け毛が増えてきた段階で対策をすると効果があります。
脱毛症の進行を抑えて発毛を促進する効果があるアイテムが発毛剤です。発毛剤は、男性型脱毛症がすでに進行してしまっている人にお勧めです。育毛剤の場合は、どんなに頑張って使っても脱毛進行抑止効果だけです。しかし、発毛剤ならそれに加えて増毛効果が期待できます。新しい髪が生えてくるので、頭髪が薄いエリアが狭くなっていきます。そのため、脱毛症で悩んでいる人でも発毛剤を使用することにより、毛根の細胞を活性化してふさふさな状態に戻すことが可能なのです。発毛剤はネットの通販サイトでも購入できます。ミノキシジルは発毛効果が高いことから愛用者が沢山います。効果が高いと評判でも人によっては合わない場合がありますが、ネットなら全額返金保証があるので安心して購入できます。
ミノキシジルの濃度
医薬品として指定されている発毛剤もあります。医薬品の発毛剤ほど高い増毛効果があります。ただし、医薬品なので副作用が出るリスクも少なからずあります。初めて発毛剤を使用する場合は、ミノキシジルの濃度に注意をする必要があります。市販の発毛剤には、ミノキシジルが1%~5%ほど配合されています。ミノキシジルが5%に近くなるほど効果が高くなりますが、その分刺激も強くなります。女性用発毛剤の場合はどんなに多くても1%程度です。それ以上になると多毛症を発生するリスクが上がります。男性の場合はミノキシジル4%配合の発毛剤が人気です。しかし、頭皮が刺激に弱い人は、最初はなるべくミノキシジルが低濃度なものから使うのがお勧めです。
薄毛をすぐになんとかしたいと考えているなら、増毛がよいでしょう。増毛は今ある毛髪に髪の毛に似せた繊維や自然毛などを一本一本つけていく方法です。発毛や育毛と違うのは、効果をその日のうちにすぐに実感できるという点です。発毛や育毛には長い時間を必要とすることがあります。そのため、発毛や育毛を行いながら増毛を併用すると、ストレスなく薄毛対策ができるでしょう。また、増毛できる本数は自分で選択できるため、好きな髪型を選択することができることも大きな特徴です。急に増やして周囲の人に気付かれたくないという人は、少しずつの増毛を数回に分けて行う方法がよいでしょう。もちろん本数を増やすとかかる費用も増えますが、各社で年間プランなどお得なプランも存在します。
定期メンテナンス必須
増毛を考えているなら、注意すべき点がいくつかあります。増毛をした後も定期的なメンテナンスが必要です。というのも、自身の髪の毛は伸びるのに取り付けた増毛はまったく変化がないからです。そのため時間がたてばたつほど違和感が増してしまいます。そのため、本数を変更したりヘアカットを行う必要があります。さらに、せっかくつけた増毛がとれてしまうこともあります。会社により手法に違いはありますが、長い間放置しておくと少しずつボリュームは小さくなっていってしまいます。これはとりつけた本数によって違いはあります。増毛方法は会社によって多少の差はあるため、まずは無料お試しなどを体験してみるとよいでしょう。髪の毛への負担や費用など相談してみるとよいでしょう。