髪が日に日に薄くなってくると誰でも不安になってしまうものです。薄毛症状で悩んでいる方は年齢のよるものだから仕方がないとあきらめる前にまずは皮膚科で発毛治療を受けてみましょう。男性が薄毛となってしまう最大の要因はAGA(男性型脱毛症)によるものです。AGAでは毛根のミニチュア化が徐々に進行することで毛が成長する前に簡単に抜け落ちてしまうようになるため毛髪のヘアサイクルに乱れが生じます。このAGAは皮膚科で発毛治療を行うことで症状を改善することも可能です。以前までAGAには治療法がありませんでしたが前立腺の治療薬であったフィナステリド系の薬に脱毛抑制効果があることが判明してからは治療が大幅に進化しました。フィナステリド系の薬の中でも代表的なのがプロペシアです。このプロペシアにはAGAの原因となる5α還元酵素1型を抑制する効果があるため男性ホルモンが脱毛物質であるジヒドロテストステロンへと変化するのを予防できます。そのため継続して使用を続けることで髪のヘアサイクルが正常な状態へと回復し再び発毛するようになるのです。
皮膚科ではAGAの発毛治療に力を入れています。最近ではプロペシア以外にもAGAに有効な様々な薬が登場しています。プロペシアでは5α還元酵素1型のみをターゲットとしていましたがザガーロではさらに5α還元酵素2型も同時にシャットアウトすることができます。皮膚科の発毛治療ではこのプロペシアやザガーロなどのほか強力な発毛効果があるミノキシジルを組み合わせることで治療を行っています。これらの治療法は世界的にもすでに薄毛治療の標準となっています。日本での臨床試験をふくめ治療を継続した方の70%以上に有意に改善効果がみられると世界中の様々な研究機関からも報告されています。髪が薄くなってきたことに不安を感じる方はまずは医学的根拠に基づく発毛治療を行っている皮膚科で診察を受けましょう。
美容師の業界ではアシスタントがシャンプーを担当するまで半年ほどの期間がかかるといわれています。それぐらいシャンプーというのは重要なことであり、頭皮のケアや毛髪のケアに関連していることなのです。国内では抜け毛や薄毛といった悩みを抱えている人が存在しており、その多くが発毛シャンプーを使って対策を行なっています。ですが正しい発毛シャンプーの使い方をしないと逆効果になってしまう場合があるのです。抜け毛や薄毛を解消させたいと考える人はまず、正しいシャンプーを覚えるようにしましょう。髪の毛は濡れてしまうと絡んでしまうので、前もって手ぐしやブラシなど使ってもつれをとかしておくことが大切です。もつれたまま洗ってしまうと洗う際に余計な力がかかり、抜け毛となってしまうのです。
薄毛を気にしている人は特に注意をしておくと良いでしょう。いきなり発毛シャンプーを髪に付けてしまうと成分が直接髪に入ってしまうので、シャワーなどでよく濡らしてから発毛シャンプーを使うのがコツです。そうすれば全体に泡が行き届き発毛シャンプーの効果を得やすいからです。よく、頭皮の皮脂を落とすために爪を立てて洗髪をする人がいますがこれは頭皮を傷めて抜け毛や薄毛の原因となってしまうので避けたほうが良いです。優しくもみほぐすように頭皮マッサージすれば、頭皮も柔らなくなり発毛シャンプーの効果が得やすいでしょう。シャンプーは1分以内で終わるようにして、シャワーでのすすぎ時間を2分ほどかけてしっかり泡を洗い流すことも大切です。
男性の薄毛というと頭頂部や前頭部の毛髪が集中的に少なくなっている症状が一般的です。遺伝で起こりやすく、何もしないでおくと進行する特徴があります。それに対して、全体的にまんべんなく薄くなるのが女性の薄毛です。脱毛しているところとそうでないところの境目がなく、すべての毛髪が抜け落ちていきます。このような女性独特の薄毛のことを「びまん性脱毛症」と言います。加齢、ホルモンバランスの変化、血行不良、ストレスなどが原因でなりやすい薄毛です。男性の場合は遺伝的要因が大きいですが、女性の薄毛は遺伝は関係ないので、注意してケアをすれば治せます。スカルプシャンプーや育毛剤を取り入れたり、食生活を見直したりするのが効果的です。
頭皮に合ったものを使う
頭皮の皮脂や汚れを取り、血行を促進して毛髪が生えやすい環境を作るのが育毛剤です。育毛剤は毛髪の発毛を促す活性剤としての働きをします。女性の乾燥しがちな頭皮を潤したり、固い頭皮を柔らかくする効果があります。ただし、頭皮にあっていない育毛剤を使うと、逆に抜け毛が増えることがあります。育毛剤には様々な有効成分がちょうど良いバランスで配合されていますが、中には頭皮に合わない人もいます。どんなに口コミで評判が良くても、自分に合うかどうかは実際に使用してみないと分からないものです。最初は全額返金保証がついている育毛剤で効果を試してみるのがお勧めです。返金保証があれば、もしも合わなかったとしても返品すれば返金に応じてもらえます。
年齢と共に薄毛になってきますが、諦めて放置しておくとますます進行します。予防すれば薄毛の進み具合を遅らせることができますし、発毛を促す効果もあるのです。一般的な対策としては育毛剤を使ったり、育毛効果のあるシャンプーを使ったりします。その中でも人気のある薄毛対策として、サプリがあります。サプリの特徴は身体の中から薄毛の対策をする点です。育毛剤やシャンプーで効果が出ない時は、サプリを服用して身体の内側からの対策を試みる必要があります。また実際に効果があるから人気があるわけです。毛髪に良い成分はイソフラボン、ノコギリヤシ、コラーゲンペプチド、亜鉛です。これらの成分が配合されたサプリを長く飲み続けることによって薄毛対策に効果が出ます。
ストレスと睡眠不足が大敵
薄毛に効果のあるサプリを飲んでいても、日常生活が乱れていると効果も半減してしまいます。特にストレスや睡眠不足は薄毛を促進させてしまうので注意が必要です。生活習慣というのは長期間続けることによって体質も改善してくるので、自覚して根気強く続ける必要があります。例えば睡眠不足の人は夜の10時までに眠るようにします。夜の10時から深夜の2時にかけてはゴールデンタイムと呼ばれており、細胞が活性化して発育が促進される時間帯なのです。この時間帯に睡眠を取ると効果的な薄毛対策になります。また食生活も注意が必要です。タンパク質やビタミン類や亜鉛などは育毛を促進する栄養素なので、これらを多く含んでいる食物を食べることが大事です。
脱毛症には男性型脱毛症や円形脱毛症、女性特有の脱毛症などがあり原因や症状がそれぞれ違います。男性型脱毛症は男性ホルモンや遺伝などが関係していますし、円形脱毛症は、性別や年齢を問わず発症し、体の免疫の働きの異常やストレスの影響が考えられています。女性の脱毛は女性ホルモンや出産、加齢などが様々な原因があります。また、皮膚の炎症や怪我、病気などが一因となっていることもあります。近年は、様々な情報が溢れているのでそれを信じ込んで自己流で発毛治療しようとしてしまいがちです。しかし、間違った判断で治療を続けると発毛どころか更に悪化させてしまうこともあります。抜け毛を解消し発毛させたいと考えるなら皮膚科で診察を受けて原因を探ることから始めましょう。
クリニックでの治療
髪の毛は皮膚の一部であるという考えから皮膚科を受診することが最適です。しかし、ストレスが原因である場合は精神科や心療内科なども含めた治療が必要になります。男性型脱毛症や女性の脱毛症の場合は、抜け毛を減らし残っている毛髪を元気に育毛する治療が行われます。毛根に栄養が行き渡るように血流を良くするための治療が行われています。皮膚科で処方されている内服薬や外用薬は有効性が認可されているので効果が高いといわれています。近年では、頭皮に有効成分を直接注入する治療(育毛メソテラピー)も人気を集めています。発毛効果を上げるには、持続して治療を続けることが重要です。発毛治療を行っていない皮膚科もありますので事前に問い合わせてから診察を受けるようにしましょう。