自分が薄毛であると気付いた時に、誰もがまず真っ先に行うであろう処置は、育毛剤などのヘアケア用品を用いた改善法である場合がほとんどでしょう。薄毛の進行を現段階の状態で食い止めるという意味ではそういった方法も間違ってはいないのですが、それだけでは不十分であることを知る必要があります。そもそも薄毛は食事や生活習慣の乱れ、飲酒や喫煙、貯め込み過ぎたストレスなど、様々な原因により引き起こされる物です。そして風邪や怪我などと違って、ケアを施せば全てが完治するというわけでもありません。髪の毛が少なくなってからアタフタしても、薄毛の進行は破竹の勢いで頭皮を蹂躙する事は目に見えています。薄毛の後の育毛も大事ですが、何よりもまず、そうならないための予防もまた大事であると心得ましょう。

栄養バランスの良い食事を

では具体的な予防策として何が有効なのかと問われると、多くの人が答えに詰まるものです。今すぐにで手軽に始められるのが食事の見直しです。そもそも人間の体は、食事によって摂取した様々な栄養素から構築されています。もちろん髪の毛もその例に含まれません。ですが、髪の毛に栄養が行き渡るのは一番最後なのです。髪の毛は生命の維持活動には直接関わりが無いため、人体の構造上それは当然と言えるかもしれません。しかし、これがために、栄養素の不足が髪の毛を薄くするという現象を引き起こす要因でもあります。ですがこれは、言い換えれば、栄養バランスの良い食事を三食キッチリ摂る事が薄毛の予防になる事を意味します。忙しくて朝食を抜いている人や、ファーストフードやスナックを口にする事が多い人は、この機会にぜひ自身の食事を見直してみましょう。亜鉛や良質たんぱく質、海藻類を日ごろから積極的に摂取するのがお勧めです。食事からの摂取が難しい場合には、育毛に携わる成分が配合されたサプリメントを利用するのも一つの手です。

AGAになるのは遺伝的な要因が大きいですが、環境因子も大きくかかわってきます。同じAGA遺伝子を持った兄弟でも、生活習慣が違えば毛髪の量も違ってきます。ストレス、不規則な生活、運動不足、喫煙習慣などが、AGAの発生リスクを高める環境因子です。逆に、AGA遺伝的体質があっても、規則正しい生活をしていればAGAの発生を遅らせることが可能です。親が薄毛の場合は早めに生活習慣を見直し、頭皮ケアをしっかりすることが大切です。シャンプーをアミノ酸シャンプーなどの低刺激なものに変えるだけでも、頭皮にとってプラスに働きます。また、育毛剤を使ってケアをするのも効果的です。男性向けの育毛剤にはAGAの発生や進行を止める働きがあります。

還元酵素をブロック

AGAは還元酵素の「5αリダクターゼ」が活性化することで起こります。5αリダクターゼは男性ホルモンのテストステロンをDHTに変換させる酵素です。5αリダクターゼの活性は遺伝するので、薄毛になるリスクも遺伝します。しかし、5αリダクターゼの活性化を抑止すればAGAを予防できます。AGA用の男性向け育毛剤にはその効果があります。毎日AGA用の育毛剤を使用して頭皮に栄養を与えるようにすれば、還元酵素の活性を抑止することができます。そうすれば遺伝的な薄毛でも発生をブロックすることが可能です。還元酵素の活性を抑止する効果がある有効成分には、亜鉛、ノコギリヤシ、オウゴンエキス、ヒオウギエキスなどがあります。

洗髪時にシャンプーをみなさんは使います。しかし、シャンプーもどれを使ってもいいとは限りません。自分の肌質に合ったもの、また、薄毛や抜け毛が多い場合などは、刺激の少ないシャンプーを使用したほうが、自身の頭皮のため、髪の毛のためにはいいでしょう。市販されているシャンプーには、さまざまな種類がありその中から自分に合ったものを選びだすのはなかなか難しいものですが、自分の肌に合わないものを使っていると、抜け毛増加の原因にもなりかねません。シャンプーの場合、お試し用のセットや試供品などもあるので、試してみるのもいいでしょう。いくつかのシャンプーを試してその中で自分の頭皮や髪の毛に合うものを見つけることが重要です。

洗髪する時に注意すること

抜け毛が増えて薄毛になってしまう方の中には、洗髪での洗いすぎの可能性があります。洗髪をすることは、頭皮の清潔を保つことでも大切ではありますが、過度の洗いすぎは、頭皮にダメージになってしまう場合があり、注意が必要です。頭皮を洗いすぎることで、肌を保護する役割を担う必要な分の皮脂まで洗い落としてしまうことが抜け毛増加になってしまうためです。また、洗う時にお湯が熱いと皮脂がお湯に溶けやすく、これも皮脂の落としすぎになる可能性がありますので、洗髪をする際には、ぬるま湯にするのがいいでしょう。抜け毛を減らすため、また頭皮を保護する意味でも皮脂はとても重要なものです。適度に余分な皮脂だけを洗い流すよう心がけることが大切です。

薄毛・抜け毛対策として注目されている治療法のひとつに、Harg療法があります。これは毛髪の元になる幹細胞から発毛成分を抽出し、頭皮に与えて活性化させることで、毛髪の再生を促す治療法です。Harg治療センターは、このHarg療法を開発し世界に紹介している、薄毛治療専門のクリニックです。 Harg治療センターを利用した場合、平均的な料金は最初の半年で120万円程度になり、その後は1回ごとに約18万円が必要になります。他のAGA治療法に比べると、初期コストは高くつくと言えるでしょう。ただし他の発毛法は、長期間にわたり継続的に施術を続ける必要があります。Harg療法は基本的に追加治療が不要なので、長い目で見ればコストは低くなります。

発毛状態が長続きする

Harg療法を実施している医療機関は、Harg治療センター以外にも全国に200か所近くあります。これだけ注目されるようになった背景には、発毛状態が長続きするという特徴があります。Harg療法は頭皮を若返らせ毛髪を再生させる治療法と言われており、治療をやめた途端に効果が消えるということはありません。長い間通院しつづける必要がないことは、Harg治療センターの大きなメリットです。 また男性特有のAGAだけでなく、女性の薄毛にも効果的で、実際Harg治療センターの患者の約半数は女性です。女性に有効な発毛薬は、他にはほとんど開発されていません。発毛率99%といわれる実績も、Harg療法が支持されている大きな理由といえます。

自分の健康な毛を一部皮膚と一緒に取り、薄くなった場所に植えこんでいく自毛植毛手術なのですから、手術前や術中、手術後の対策もしっかり理解しておく必要があります。術後には一旦植毛した毛は抜け落ちることがあるのですが、これを過ぎればまた毛が生えてくることになります。しかし、こういった反応があることを理解していなければ、「手術が失敗してしまった」と心配になってしまいます。自毛植毛のことについて理解し、適切なメンテナンスをするためにはしっかりと医師のカウンセリングを受けましょう。自毛植毛の手術が行われる前には必ずカウンセリングが行なわれます。採血を行ない、毛髪をチェックしてから手術に踏み切るかどうかが判断できます。

自毛植毛のカウンセリングではリスクや費用について必ず言及されます。1,000本植毛するプランだと40万円前後になりますが、クリニックによって手術の方法も費用も異なってきますので必ずチェックするべきです。手術前には頭皮を清潔にするために洗髪が行なわれ、その後に局所麻酔となります。頭部のみの施術となるので全身麻酔は行なわれず、手術後はすぐに帰宅することもできます。手術はドナーとなる健康な髪と皮膚を採取し、株分けをします。毛根は術後に定着し新しい髪の土台となるのでこの株分けで毛髪は丁寧に扱われることになります。新たな部分へ株を埋め込無手術で繊細なので、医師の腕が試されます。手術後はドナー採取した後頭部は包帯が巻きつけられますが、これは翌日で取れます。3日後になって初めて洗髪ができますが、自毛植毛した部分を傷つけないように優しく洗うことが大切です。