最近では男性の薄毛だけでなく、女性の薄毛についてもさまざまなメディアで取り上げられるようになり、女性専用の育毛サロンやクリニックも登場しています。ところで薄毛を改善する場合、サロンのような美容関係の施設で行われるスカルプケアと、クリニックや病院のような医療施設で行われる治療とがあります。双方にはそれぞれ特徴があります。例えばサロンの場合は頭皮環境を整えるために、まず頭皮と毛穴の汚れを取り除いてから、低周波のような美容機器を使用して育毛成分を浸透させ、頭皮の血流を促すマッサージを行って毛髪サイクルを正常にしていきます。それに対してクリニックや病院では注射や点滴、あるいは内服薬や外用薬による投薬治療と、自毛を植毛するなど、医学的な処置を行う治療が中心になります。ちなみに女性の場合は、男性とは違いホルモンや遺伝が関係する薄毛よりも、ヘアカラーやヘアダイでダメージを受けたことが原因で薄毛になるケースが多く、自然に育毛促進をするサロンでのスカルプケアを利用する人が多いようです。
男性の育毛とは異なります
男性の場合は育毛サロンに通う人もいますが、どちらかといえば短期的に薄毛が改善できるクリニックや病院での治療を好む人が多いようです。医療施設での治療では、投薬による体質改善と植毛を行うことで、治療が功を発すればサロンに比べると短期間で治療を終えることできるというメリットがあります。ところが投薬による副作用があることも事実です。そこで女性の場合は頭皮環境だけでなく、毛髪も美しくしたいという目的と、頭皮マッサージによりリラクゼーションが受けられるということで、育毛には少々時間がかかってもサロンでのスカルプケアを好む人が多いようです。さらにサロンではケアを行う前に、入念なカウンセリングを行いますので、女性の悩みを受け止めてくれるというメリットもあるのです。
AGAは、男性ホルモンの影響によって、髪の毛が抜けたり、薄くなってしまうことを指します。日本語では、男性型脱毛症という名前になります。二十代から五十代の男性に特にAGA に悩む人が多いといわれています。また、男性だけに限らず、女性にもAGAの症状は現れてきます。AGAの治療としては、さまざまありますが、比較的リーズナブルな費用で治療することも可能です。AGA の薬として、内服の国内承認薬と、発毛剤を塗布するだけであれば、ひと月に二万円もかからないといいます。発毛や育毛サロンに通うと、さらに費用がかかってしまうことが考えられるので、かなりお得に治療できるといえます。ただし、男性と、女性では、AGAの治療方法が異なるので、薬の処方なども違ってきます。そのため、費用も変化することが予想されます。また、AGAでは、施術をする方法もポピュラーになっています。毛髪を成長させる成分を直接頭皮に注入することで、治療をするのです。この施術は、メソセラピー療法と、HARG療法に二分されており、費用も両者でかなり変わってくるようです。新しい治療法になるので、費用は高額になることが多いといえます。しかし、ダイレクトに薬剤を注入するので効果は期待できるはずです。個人差はありますが、多くの患者が効果を実感しているというので、一度は試してみる価値はあるでしょう。また、クリニックによっては、注入する薬剤にプラスして、育毛や発毛に有効な成分を追加で配合していることも多いので、まずはクリニック選びが重要になるといえます。
AGA(男性型脱毛症)に悩む男性の数は増えていて、その数は1200万人に上るとも言われています。そしてそうした薄毛に悩む男性をターゲットにした発毛剤や発毛シャンプーが大量に出回っています。 まさに発毛ビジネスが花盛りで、これからさらに市場が伸びることが予想されています。また、気軽に投薬治療ができる皮膚科クリニックなどが増えたこともあり、薄毛治療に積極的に取り組む男性が多くなっているようです。 AGAに悩む男性に朗報ですが、今後のAGA治療の身通しは明るいです。人工多能性幹細胞、いわゆるips細胞で毛髪の細胞を再生することに成功しています。これが実用化されれば、将来薄毛の男性がいなくなる可能性もあります。
クリニック利用時の注意点
発毛専門のクリニックやAGA外来がある一般皮膚科などでは、AGAの治療ができます。かなりの投資が必要ですが、いくらお金をかけても薄毛を治したいというなら発毛専門クリニックが向いています。一般皮膚科だと現在の状況はキープできても発毛効果までは期待できないことが多いです。ただ時間がダラダラ過ぎていくだけで、思ったような効果がなく諦めてしまう人もいます。 発毛クリニックで腰を据えて薄毛と向き合えば、スピーディーに発毛効果が得られることもあります。AGAを改善するにはお金も時間もかかりますが、発毛クリニックで頭髪専門医の指導のもと二人三脚で治療をすれば、皮膚科で飲み薬をもらって飲むよりも効き目があります。
AGAは男性型脱毛症という名称でも知られています。男性型脱毛症は男性ホルモンが主原因となって起こる脱毛のことで、思春期以降に発症し、40代になると3割の男性がなると言われています。日本人の場合、20代後半から30代後半にかけて症状が目立ってくる人が多いようです。特徴としては「おでこ」の部分がはげてくる、「つむじ」の部分がはげてくる、「おでこ」と「つむじ」同時進行ではげてくるの3つのタイプがあります。おでことつむじに生えている毛髪は男性ホルモンの影響を受けやすい特徴があり、AGAになると真っ先に薄くなります。AGAは放っておいて自然に治るものではないので、抜け毛が増えてきたら早めに抜け毛対策をするか、病院で治療を受けることが大切です。
重症になったら
AGA治療ができるところには、AGAの専門医がいる専門医院か皮膚科などの一般病院があります。まだ軽傷の人、家系的にAGAの予防をしたい人は一般病院でも十分治療ができます。しかし、重症の人はAGAの専門医院を受診すべきです。重症になるほど難しい治療が必要になります。専門医院なら最新のAGA治療ができます。一般病院は薬の処方だけですが、専門医院なら頭皮の精密検査や投薬治療があり、自分に必要なサプリメントや医薬品が入った育毛剤などを使ってケアができるので、重症の人でも効果が出やすくなっています。AGA専門医院は沢山ありますが、カウンセリングを無料でしているクリニックもあるので、カウンセリングだけでも受けてみる事をお勧めします。
自毛植毛とひとくちにいっても様々な種類があります。毛包単位で植毛するのが「FUT式自毛植毛」です。FUT式は毛髪を一本~三本の単位にして植毛を行います。植毛とは思えないくらい高精密な仕上がりになるのが特徴で、多くの植毛クリニックで採用されています。 パンチを使ってグラフトをくりぬいて移植するのが「FUE式自毛植毛」です。メスを使用しないので頭皮に傷が残らないのがメリットです。ただし、パンチでくりぬいたあとの白くて丸い跡は残ります。ドナーの採取に時間がかかるため、少ない範囲の植毛に向いています。 植毛針を使用して行うのが「ニードル植毛」です。韓国で開発された自毛植毛で、穴開けと自毛植毛を同時に行います。ニードル植毛も狭い範囲の植毛に向いています。
一生薄毛から解放される
自毛植毛は自分自身の頭髪を頭皮の皮膚ごと採取して、それを薄毛になっている部分に植えていく植毛技術です。採取するのはもともとAGAによる影響を受けにくい、後頭部や側頭部にある頭髪なので、それを移植することで全体的にAGAになりにくい髪の毛になります。 自毛植毛をすることによって、薄毛や抜け毛の悩みから解放され、薄毛治療をしなくてよくなります。自毛植毛は最低でも30万円くらい、高いと200万円以上する高額な手術ですが、育毛サロンなどでは年間100万円くらいかかるのが当たり前です。それに比べると自毛植毛は一度手術をすればもう育毛クリニックにも育毛サロンにも通わなくてよくなるので、とてもコストパフォーマンスがよい薄毛治療といえます。