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副作用を調べる前に!育毛剤で副作用って現れるの?
敏感肌の女性であれば、育毛剤を使って肌への影響が現れないか、気になるかもしれません。 特に最近では、薄毛や抜け毛治療に効果があるとされる成分、「ミノキシジル」や「フィナステリド」の副作用に関する話が出回っており、育毛剤の中にも入っているのでは?と心配する女性も多いでしょう。女性用育毛剤に「ミノキシジル」「フィナステリド」は入ってる?
ミノキシジルとフィナステリドは、薄毛治療クリニックの治療薬に配合されている主成分です。男性の薄毛に高い効果を発揮しますが、女性が使用すると強い副作用が現れる可能性があります。ミノキシジルの女性への副作用
- 頭皮へのかゆみ・刺激
- 頭皮の炎症・発疹
フィナステリドの女性への副作用
- 胎児や乳児への発育異常
女性用育毛剤で注意するべき成分は?
育毛剤の成分は基本的に角質層までしか届きません。肌への吸収率が高いフィナステリド以外であれば、特に気にする必要はないでしょう。 ただし、敏感肌の人の場合、肌への刺激が強めのエタノールやメントール配合の製品で刺激を感じることがあるため、使用することは避けたほうが良いかもしれません。 また、人によってオーガニック成分にアレルギーを起こす人もいます。アレルギー体質の人であれば、使用する前にパッチテストなどを行い、肌に使って問題ないか確かめるようにしましょう。こんな症状があれば副作用かも?簡単チェック表
育毛剤を使い始めてから、以下のような症状が急に現れた場合、育毛剤の副作用である可能性があります。- 頭皮に塗るとピリッとした刺激を感じる
- 使ってから頭が痒くなることが増えた
- 抜け毛の数が明らかに増えた
- フケが落ちるようになった
- 髪の生え際や分け目の頭皮がピンク色になっている
女性育毛剤の副作用を避けるには?
用法用量を守る
薄毛や抜け毛に悩んでいる女性の中には、一刻も早く治したいため、一日に何度も育毛剤を使用したいと思う人もいるでしょう。 しかし、育毛剤はどの商品にも目安となる使用回数があるため、何度も頻繁に使用していると副作用が現れやすくなります。 ほとんどの育毛剤は1日2回。朝と夜お風呂から上がった後に使用することを推奨しています。もちろん、商品によって用法用量は異なるため、使用前にしっかりと注意書きを確認しておきましょう。頭皮の乾燥を防ぐ
女性用育毛剤で副作用が起こる理由の多くは「アレルギー」です。 アレルギーは乾燥肌・敏感肌の人に起こりやすいです。頭皮の乾燥を防ぐことは、この乾燥肌・敏感肌のリスクを抑えることに繋がります。 頭皮の乾燥を防ぐ方法は、- 高級アルコール系の洗浄力の強いシャンプーを使わない
- シャンプーをする前に手でしっかり泡立てて、原液が直接頭皮につかないようにする
- シャワーの温度を、40度以下の熱すぎない温度にする
- シャンプーは1日1回を限度にする
- シャンプー後、頭皮に保湿効果のある育毛剤か頭皮用のローションを使う
生活習慣の乱れを整える
つい遅くまで夜更かししてしまったり、食事はほとんど総菜やコンビニ弁当で済ませてしまったりする人は多いはず。 しかし、こうした生活習慣の乱れは体質にも影響を与えてしまい、副作用を発症するリスクを高めてしまいます。 育毛剤の副作用として最も避けたいのは、アレルギーによる症状です。 アレルギーは先天的な症状と考える人が多いですが、後天的にも現れることがあります。 特に生活習慣が荒れていると、免疫バランスが乱れてしまい、アレルギーを起こすリスクが高くなってしまうのです。 正しい生活習慣を送るには、栄養バランスのよい食事・1日1時間の運動・7~8時間の十分な睡眠、の3つが重要です。 健康的な生活を送ることで、ホルモンバランスや自律神経が整いやすくなり、アレルギーなどのリスクも抑えられるでしょう。パッチテストを試す
パッチテストとは、肌に薬剤などを直接塗って、腫れや赤みが現れないか確かめる方法です。 簡単に試す方法は以下の通り。- ばんそうこうを用意して、裏側の脱脂綿に育毛剤を塗る
- 二の腕の内側や太ももの内側など、肌の薄い部分に貼り付ける
- 貼ってから30分後に一度剥がし、肌の様子を見る
- 貼り直し、24時間後にもう一度肌の状態を観察する
自分で育毛剤を作れば副作用は現れない?
最近ネットで急上昇しているワードといえば、「自作育毛剤」です。 テレビでも紹介されており、お金もあまりかからないことから、興味を持っている人も多いのではないでしょうか? 自分で育毛剤を作るわけですから、副作用の現れる成分を入れずに作れば、安全に使えるように思えます。 しかし、自作育毛剤を作る場合も、いくつか注意しなければならない点があるのです。保存料・酸化防止剤が入っていない
市販の育毛剤には必ず添加物が入っています。 この添加物を気にして、自作の無添加な育毛剤を作りたいと考える人もいるでしょう。 しかし、こうした添加物は無駄に入っているわけではなく、製品の品質を保つために配合されているのです。 育毛剤に含まれる添加物といえば、保存料と酸化防止剤です。 保存料は育毛剤の成分の腐敗を防止するため、酸化防止剤は成分の変質を防ぐ目的があります。 こうした成分が含まれることで長期の保存ができるのですが、添加物の入っていない自作育毛剤の場合、市販品よりも品質が劣化しやすいのです。 腐敗・劣化した育毛剤は頭皮に悪影響を与え、抜け毛や薄毛がさらに悪化する恐れがあります。 添加物不使用の育毛剤は、劣化する前にすぐ使い切るようにしましょう。 【すぐに使い切れる量は?】 市販されている育毛剤は、だいたい30~50gをお試し品として販売しています。 お試し用の育毛剤は、だいたい2~3日で使い切れる量を販売していますから、この量を目安に作ると良いでしょう。頭皮のかぶれに注意
育毛剤を自作する場合、アロエやみかんの皮、しょうがなどの天然成分をそのまま使います。 市販されている育毛剤は、その多くが成分を抽出したり、濃度を薄めたエキスを使っています。これは直接天然の成分を使うと、肌がかぶれてしまう恐れがあるからです。 肌に優しいと思われがちな天然成分ですが、実は肌に直接塗ると、かぶれやアレルギーが起こることがあります。 これは植物が持つ「生体防御タンパク質」という成分が原因とされており、カビや害虫によるダメージや、紫外線によるストレスなどを受けると、植物が自ら作り出す成分です。 http://dmd.nihs.go.jp/latex/defense.html 虫やカビに対抗するための成分は、人にとっても無害とはいえません。 人の手で摘み取られた植物は、そのストレスによって生体防御タンパク質を生成。それが肌にダメージを与えることも考えられるのです。アルコールが頭皮の刺激となることも
育毛剤の作り方を紹介するサイトでは、殺菌のために消毒用エタノールやホワイトリカーの使用をすすめています。 しかし、こうしたエタノールやアルコールは頭皮に刺激を与えやすいため、肌の弱い人は注意しましょう。 専門用語で「接触性皮膚炎」といい、肌の外部からの刺激によって頭皮が炎症。その結果抜け毛が増えてしまうのです。 ヘアカラーやパーマで抜け毛が増えるというのは有名な話ですが、これも1剤による接触性皮膚炎が原因ともいわれています。 敏感肌・乾燥肌の人は特に刺激を受けやすいです。使っていて抜け毛が増加した場合はすぐに使用を中断しましょう。副作用のない育毛剤を自作することはできる?
副作用によるリスクをできるだけ避けるには、- 肌に合わない成分を使わない
- 水で濃度を薄める
- 肌・頭皮のコンディションを整える
自分の肌に合わせた育毛剤を使おう
以上の内容をまとめると、- 女性用育毛剤に強い副作用を与える成分は含まれていない
- ただし、敏感肌や乾燥肌などの人の場合、成分が肌に合わないこともある
- 頭皮の乾燥を防ぐことや、パッチテストをすることで副作用を回避できる