抜け毛の数は季節によって変わります。またその原因も季節によって違うのです。そこで、このページでは季節ごとの抜け毛の原因と対策法を紹介しています。どうして秋に抜け毛が多くなるのか、季節ごとにどんな対策をすればいいのか気になる人は読んでみて下さい。

抜け毛の数が100本以上はおかしい?

髪は1日に約100~200本程度抜けると考えられています。なぜ1日に抜ける本数にこんなにも差があるのかというと、季節によって抜け毛の数が異なるからです。 そこで、季節毎に変わる頭皮環境の変化と抜け毛の数の変化を比べてみたいと思います。

 

<季節による頭皮環境の変化>

季節による頭皮環境の変化のグラフ

スカルプD ドクターズ頭皮診断 | スカルプD公式サイト | 予防医学のアンファー

春の抜け毛

春はそれほど汗をかかない季節です。そのため、頭皮が蒸れることはそれほどありません。また、紫外線量も比較的少ない時期です。紫外線は細胞のDNAを傷つけ、皮膚のターンオーバー(約28日周期で古い皮膚が新しい皮膚に入れ替わること)を乱しますが、夏に比べて頭皮に対する紫外線の影響が少ないと言えるでしょう。さらに、冬の紫外線量の少なさから頭皮がダメージを蓄積していません。 湿度も50~60%と人が快適に感じる数値なので、汗を書きにくい季節であるといえます。そのため、皮脂の分泌量も一定で頭皮のコンディションを保ちやすい時期です。 以上の理由から、春は抜け毛が少ない時期であるといえます。

夏の抜け毛

春から夏に季節が変わるにつれて、紫外線量が増えます。紫外線量が増えると、頭皮の細胞はダメージを受けるため、抜け毛が増えます。しかし、紫外線のダメージはすぐに抜け毛の数に影響せず、約2~3ヵ月後に抜け毛の数が増えます。 夏は温度・湿度が1年でもっとも高くなる季節です。つまり、それだけ汗をかきます。汗をかくと頭皮に皮脂の量も相対的に増えます。

洗髪の画像

間違った頭皮の洗い方 l 髪のせんせい

 

気温や湿度が上昇し、汗や皮脂の量が増えると私達の不快指数は高くなります。その不快さを取り除くためにすることが、シャワーを浴びることです。つまり、夏は他の季節に比べてシャワーを浴びる回数が増えます。シャワーのたびにシャンプーをしていると、頭皮が物理的刺激を受ける機会が多くなります。 また1日に何度もシャンプーをする行為は必要以上に皮脂を洗い流してしまうため、頭皮は逆に皮脂の分泌量を増やしてしまいます。皮脂には頭皮を乾燥から守る役目があり、皮脂を失った頭皮がそれを補おうとするからです。 つまり、すっきりするために何度もシャンプーをすると、逆に皮脂の分泌量が増えてしまい頭皮の環境が悪くなるというサイクルを繰り返してしまいます。 このように夏は1年のなかでもっともダメージが蓄積する季節です。春に比べて抜け毛の数は増えますが、このダメージの蓄積が秋の抜け毛を増やします。

秋の抜け毛

秋は1年のなかでもっとも抜け毛が多くなる季節です。夏に蓄積した紫外線やシャンプーによるダメージによって、毛が抜けてしまうからです。 また、秋は冬に向けて毛が生え変わる準備期間とも考えられています。冬のお猿さんを思い浮かべてみてください。夏に比べて毛がふわっふわです。他の動物が気温の変化に対応するために体毛が生え変わるように、その名残で人間の頭髪も一度抜けるのではないかといわれています。 しかし、秋は春のように気候が安定しているため頭皮へのダメージが少ない季節であるといえます。

冬の抜け毛

頭皮の乾燥の説明

冬の抜け毛はココが違う!あなたの冬の抜け毛ケア

 

冬は紫外線量が夏の半分以下になります。そのため、紫外線による頭皮へのダメージが1年のなかでもっとも少ない季節です。シャワーを浴びる回数も秋に比べて減るため、頭皮への刺激が少なくなります。頭皮のダメージ蓄積量はそれほど多くないため、冬は四季の中で抜け毛が一番少ない季節です。 しかし、湿度が20~30%低くなるため頭皮が乾燥しがちです。また、暖房によって温度管理をするため、室温が上がります。 空気中の湿度(水分量)は温度が上がれば上がるほど増えていきます。これを飽和水蒸気量といいます。また水分量は高い方から低い方へ移動して、同じ湿度になろうとします。これを拡散といいます。

 

頭皮の湿度>空気中の湿度
頭皮の水分→空気中へ移動

 

冬は頭皮の湿度よりも空気中の湿度の方が高いため、頭皮の水分は空気中へどんどん拡散していきます。さらに、暖房で室温が上昇すると空気中の飽和水蒸気量が増える(空気がたくさんの水分を含むことができるようになる)ため、水分の拡散はますます進みます。 そのため、冬は頭皮が乾燥しがちになる季節です。 以上が四季ごとの抜け毛の変化です。抜け毛が変化する理由には、温度・湿度・紫外線が密接に関係していることがわかりました。紫外線を完全にカットし、温度や湿度を常にベストな状態に保つことは難しいため、抜け毛の数が秋に増えてしまうのはある程度仕方のないことです。 とはいうものの、薄毛の人にとって抜け毛の数が増えることはどうしても気になってしまいますよね。大丈夫です。季節の抜け毛はしっかりと対策をすれば予防することができます。ここからは、その予防方法について紹介します。

薄毛で悩んでいる人は必見!季節別の抜け毛予防

抜け毛が増える原因は季節によって違うということがわかりました。原因が違うということは、もちろんその解決方法も違います。解決方法は様々ありますが、なるべく簡単にできることを紹介しているので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

春の薄毛対策

春は冬の次に抜け毛が少ない季節です。しかし夏にむけてどんどん紫外線の量が増えていくため、この時期から紫外線対策をするべきです。

 

髪にヘアスプレーをしている画像

ヘアスプレーが及ぼす頭皮への影響とは? l 髪のせんせい

 

紫外線対策でオススメなのがUVカットスプレーです。女性向けに香料で香りをつけた商品が多いですが、男性でも使用するのに問題はありません。薬局で手軽に購入できるので、自分の好きな香りのものを探してみてください。

夏の薄毛対策

夏は一年の中で最も紫外線が多くなるため、春と同様に紫外線対策をする必要があります。 それに加えて、重要なのが皮脂のコントロールです。 1日に何度もシャンプーをすることが皮脂を増やしてしまう原因であることは説明しました。そのためシャンプーは1日1回にとどめるべきです。しかし頭がべたつくと気持ち悪くて、どうしてもシャンプーしたくなりますよね。 そこでオススメなのが湯シャンです。簡単にいうとシャンプーを使わずにシャワーのみで頭を洗う方法です。以下に湯シャンのポイントをまとめておきます。

 

  1. まずは、クシで頭髪についた汚れを落としましょう。
  2. お湯の温度は38~39℃のぬるま湯がベストです。40℃を超えると、頭皮にとってダメージなります。
  3. シャンプーを使わないので、いつもより長めにお湯ですすいでください。5~10分が目安です。
  4. シャンプーは寝る前にして、それ以外にシャワーを浴びたくなった時は湯シャンをしてください。そうすることで適度に皮脂を洗い流し、結果的に皮脂の過剰分泌を予防することができます。

 

夏は秋の抜け毛を予防する大切な時期です。この時期に抜け毛対策をすることで、頭皮のダメージの蓄積量を減らすことができます。なので、紫外線とシャンプーのしすぎには注意しましょう。

秋の薄毛対策

秋は夏に蓄積されたダメージが原因で抜け毛だけでなく、フケやかゆみといった症状がでてくる季節です。そのため弱った頭皮と髪にたっぷりの栄養を与えてあげると良いでしょう。 オススメは頭皮ケア用のローションや育毛剤です。

 

女性用育毛剤

女性ホルモンに着目!30歳からの薄毛・抜け毛悩みの方へおすすめ スカルプDボーテ スカルプエッセンス【女性用育毛剤】 | アンファー スカルプD公式通販

FKケア ローションの画像

【薬用ふけ・かゆみ対策ローション】 スカルプD 薬用 FKケア ローション | スカルプD公式通販 | アンファーストア

 

左の画像が女性用で、右の画像が男性用です。どちらもスタイリング前やタオルドライ後に使用します。 頭皮に直接付けるタイプの育毛剤で、頭皮の栄養がたっぷりと詰まっています。 また、どちらの商品にもグリチルリチン酸ジカリウムという肌荒れを防止する成分が含まれています。なので、頭皮と髪に栄養を与えながら、夏に蓄積した頭皮のダメージを改善することができますよ。

 

冬の薄毛対策

冬はとにかく頭皮が乾燥する季節です。頭皮に限ったことではありませんが、皮膚は乾燥すると痒みを伴うようになります。これは、乾燥した皮膚が外部の刺激に対して敏感になり、かゆみの原因であるヒスタミンが肥満細胞から放出されてしまうことが原因だと考えられています。 ヒスタミンは、皮膚の中にある知覚神経を刺激してかゆみを生じさせます。そして、かゆいからといってその部分を掻くと、さらにヒスタミンが放出されかゆみを引き起こします。このサイクルを防ぐためには皮膚を乾燥から守ってあげれば良いのです。

オイルの画像

頭皮のカサカサ乾燥状態を予防・改善する5つの方法|髪のせんせい

そこでオススメなのがオイルマッサージです。肌に使用できるオイルは様々な種類のものが市販されています。ほとんどのものは全身に使用可能と明記されているので、好みの香りや粘度のオイルを選ぶと良いでしょう。 よく使用されるオイルとその特徴を簡単にまとめておきます。参考にしてみてください。

 

 

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オイルマッサージの方法も紹介します。ぜひ挑戦してみてください。

 

  1. ブラッシングで髪の汚れを落とします。
  2. 手のひらに500円玉大のオイルを取り、頭皮全体になじませてます。
  3. 指の腹や手のひら全体をつかって、じっくりと頭皮に押し付けるようにします。
  4. 軽く濡らしたタオルを耐熱皿に乗せて、500Wのレンジで1分加熱します。
  5. 完成した蒸しタオルで髪を包み込むように巻いて5分おきます。
  6. そのあとは、いつも通りにシャンプーをして、丁寧にすすいでください。

 

オイルマッサージの頻度に決まりはありません。1週間に1回でも2週間に1回でもかまいません。 ただ、毎日するには時間がかかるので、時間がない方は1ヵ月に1回を目標に実践してみてください。

抜け毛・薄毛予防を楽しみましょう

いかがでしたでしょうか?抜け毛・薄毛予防の方法は季節によってさまざまです。1年を通して、上記の対策を実施すれば頭皮と髪のケアは万全です。 とわかっていても、ここまで説明した対策を続けることは難しいでしょう。コツは楽しむことです。お気に入りのオイルを探したり、好きな香りを見つけたりといった具合で、楽しみながらトライしてみてください。

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