【結論】紫外線で抜け毛・薄毛になることはない!
理由1:紫外線の多い赤道近くの国は薄毛率が低い
https://style.nikkei.com/article/DGXBZO34395710Q1A830C1000000上の表はアデランスが調査した、世界の薄毛率についてです。 比較的赤道に近いタイやマレーシアは低く、逆に赤道から遠い欧米で薄毛が多いという結果が出ています。 ご存知の通り赤道付近の国は世界でも日射量が多く、紫外線量も多いです 紫外線が薄毛と関係しているなら、タイヤマレーシアのほうが薄毛率が高いはず。この結果は紫外線と薄毛が無関係である証拠の一つになるはずです。 「でも、人種による違いもあるんじゃないの?」 と考える人もいるかもしれません。 そこで、日本国内での紫外線量と、地域ごとの薄毛率についても調べてみました!
理由2:国内で紫外線量の多い県が薄毛に悩まされていない
42都道府県で、最も紫外線量の多い地域は、意外にも東北の長野県。 特に松本市は、標高の高さから紫外線量が最も多いとされています。 であれば、育毛剤の使用率などは長野県が最も多いように思われます。 しかし、インターネットでのアンケートによると、育毛剤の使用が最も多いのは栃木県だという結果が出たのです。 https://news.mynavi.jp/article/20161029-a034/ 抜け毛などを最も心配している所は千葉県で、髪に悩みを抱えている所は北海道。いずれにしても、紫外線量の多い長野県はランキングに入っていません。 日本国内から見ても、紫外線量と抜け毛・薄毛の因果関係は全く証明できないのです。理由3:そもそも髪以外の部分が日焼けしても体毛は抜けない
紫外線が髪にダメージを与えるなら、髪以外の体毛の影響はどうなのでしょうか? 永久脱毛ができるクリニックでは、レーザーを使ってムダ毛を処理しています。そのことから見ても、紫外線と抜け毛には因果関係がありそうです。 しかし、よく考えてみてください。 過去に日焼けをして、その場所のムダ毛が生えなくなった…なんて経験はないはずです。 日サロで全身をくまなく焼いている女性でも、ムダ毛の処理は欠かさず行っています。このことから、日焼けをしても体毛には影響を与えないのです。 「でも、腕や脚の肌に比べて頭皮は薄いから、紫外線の影響も受けやすいんじゃ?」 と考える人もいるでしょう。 実際にその点を指摘しているサイトも多く見られます。 ですが、考えてみて下さい。 肌の薄さが関係しているのなら、頭皮と同じく肌が繊細な顔はどうなのでしょうか? 日焼けをして、眉毛やまつ毛に脱毛が現れたでしょうか? 以上の点からも、紫外線が抜け毛の原因だとは考えられないですね。理由4:紫外線のダメージを回復させる「光回復」
紫外線に関する害は、さまざまなメディアで報じられています。 シミやシワ・果てはガンにいたるまで、その危険性は誰もが知っていますよね。 しかし、紫外線によって肌のダメージが回復することもある、という話は初耳なのではないでしょうか? これは通称「光回復」と呼ばれる、体の防御システムの一つ。 紫外線の一部を使って、特殊な酵素でDNAのダメージを回復させることができるのです。 これまで光回復は、胎盤を持つ哺乳類以外が持つシステムとされていました。 しかし、最近の研究で人も青色の光を使って、DNAのダメージを回復できるということがわかったのです。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/39/5/39_5_312/_pdf https://www.nitech.ac.jp/news/press/2016/4861.html 太陽光によって頭皮にダメージが与えられるなら、そのダメージを回復させるのも太陽光。 こうした研究も、紫外線が抜け毛に影響を与えないことを示す根拠となります。実は体に必要?紫外線を浴びるメリット
紫外線を浴びることで、人の体ではビタミンDが生成されます。 このビタミンは、カルシウムの吸収率を助ける働きがあるため、骨を丈夫にしてくれます。 また、摂取することで精神的な安定も得やすくなるため、ストレスやうつの予防にも役立つのです。 抜け毛や薄毛への効果もあります。 太陽光を浴びるとビタミンD3と呼ばれるビタミンが作られますが、このビタミンはTGF-β2と呼ばれる成長因子を増加させます。 TGF-β2は、休眠して髪を作らなくなった細胞を、再び活性化させる働きがあるのです。 http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/gazo.cgi?no=124889 http://first.lifesciencedb.jp/archives/4230 過度な紫外線対策をすると、体や髪にとって必要なビタミンDが得られなくなります。 最低でも1日30分くらいは、太陽光を浴びるようにしましょう。ビタミンDの効果まとめ
- 骨を丈夫にし、骨粗鬆症などの症状を防ぐ
- カルシウムの吸収を助けて、イライラやストレスを緩和させてくれる
- 発毛を促す成長因子を増加させる
- ガンなどの予防にも効果があるとされている