敏感肌でも使える女性育毛剤はある?
女性用の育毛剤は、現在さまざまな種類が販売されています。 商品のコンセプトごとに配合されている成分も異なるため、一概に「この育毛剤なら敏感肌でも安心!」という風にはいえません。 そのため、女性育毛剤を選ぶ場合は、まず自分の肌がどの成分に弱いかを把握する必要があります。かぶれる成分がわかる場合・わからない場合の選び方
- かぶれる成分がわかっている場合…商品の成分表をチェックし、問題の成分がないか調べる
- かぶれる成分がわからない人の場合…配合されている成分が少ないものを選ぶ
かぶれる成分の「科目」にも注意
科目とは、バラ科やウリ科、ミカン科といったような、植物ごとの分類のようなものです。 この科目が同じだと、種類の違う植物でもアレルギーを起こすことがあります。 たとえば、りんごにアレルギーを持っている人ですと、同じバラ科の桃やイチゴにもアレルギーが起こることがあるのです。 特定の植物にかぶれる人は、成分の科目についても調べておくとよいでしょう。肌の影響が気になるならパッチテストを!
パッチテストとは、薬剤を肌の一ヵ所に塗ってアレルギーがあるかどうかを調べる方法です。 これは自宅でも簡単にできるので、化粧品を変えた時などは事前に行うと良いでしょう。パッチテストのやり方
- 育毛剤を綿棒にしみこませ、二の腕の内側に塗る(だいたい10円玉くらいの広さ)
- 薬剤を自然乾燥させる。(30分経っても乾かない場合、ティッシュでふき取る)
- 薬剤を塗って30分後、肌に異常がないか調べる。異常がなければ48時間放置する。
- 48時間後、肌に異常がないか調べる(テスト中は二の腕を洗わず、お風呂の間も二の腕を濡らさないように注意)
より正確に調べたいなら皮膚科へ!
使用する女性育毛剤にアレルギーを起こすかどうかは自宅でも調べられます。 しかし、自宅でのテストではどの成分にアレルギーを起こすかまではわかりません。 皮膚科で検査をすれば、どんな成分でアレルギーを起こすかを調べてくれるため、今後育毛剤や化粧品を選ぶ時の参考になるでしょう。敏感肌の抜け毛が改善しなかった場合は?
皮膚科で治療を受ける
敏感肌が原因の抜け毛とは、肌に合わない物質が頭皮に刺激を与え、炎症が起きたことが原因です。 こうした頭皮の炎症による抜け毛は、皮膚科で対応をしてくれます。 皮膚科での治療は、主に抗炎症薬のステロイドが使われます。 炎症による抜け毛のほか、円形脱毛症などの治療にも効果があるのです。【ステロイド薬が危険】という話はデマ?
ステロイドと聞くと、なんとなく怖い薬だと思う人もいるでしょう。 これは1990年代にマスコミがステロイドの危険性を報じたことがきっかけだとされています。- 「ステロイドを使うとアトピーが悪化し、象のような皮膚になる」
- 「だんだん効かなくなり、次々に強い薬を使うようになる」
- 「全身の免疫力が低下するため、感染症・血栓症・白内障など副作用のオンパレード」
- 「皮膚が黒く、ただれるステロイド皮膚炎になる」
頭皮の炎症が薄毛・抜け毛の原因でない場合もある
女性の抜け毛は、女性ホルモンの減少が原因で起こることもあります。 これは「FPHL」と呼ばれ、症状のメカニズムがまだ正確にわかっていない脱毛症なのです。 頭皮に炎症がないにも関わらず抜け毛・薄毛に悩まされている場合、このFPHLが疑われます。 この症状は皮膚科では対応できず、主に婦人科や美容皮膚科で治療を受けられます。婦人科・美容皮膚科での治療
婦人科や美容皮膚科では、主に女性ホルモン補充療法でFPHLの治療を行います。 いわゆるピルなどの処方や、女性ホルモンの注射により、不足している女性ホルモンを補充します。 こうした治療法で改善した人も多いですが、中にはあまり効果が現れなかった人もいます。 治療によって抜け毛が必ず治るとは限りませんが、育毛剤による対処療法に比べれば、高い効果があるといえるでしょう。敏感肌の抜け毛は普段の生活習慣で予防できる
生活習慣の改善は肌にも影響する
生活習慣の改善とは、- 栄養バランスのとれた食事
- 1日1時間の運動
- 7~8時間の十分な睡眠